産婦人科オンラインジャーナル

2024.04.26

子どものおやつ=お菓子でいいの?~子どものおやつの役割と注意点~

幼児期は活動量が多く、成長も著しいため多くのエネルギーが必要になります。子どもにとってのおやつとは、「補食」といい1日3回の食事では足りない栄養を補うもので、第4の食事ともいわれています。また、おやつタイムは心と体のリフレッシュの時間でもあります。今回は、1~5歳のおやつについてまとめてみます。

■おやつは1歳半頃から、1日1~2回が目安です

お子さんに必要な栄養エネルギーを授乳以外で摂取できるようになる離乳完了期(1歳半頃)から、補食目的のおやつがスタートします。

1~2歳児は午前と午後の2回程度、2歳以降は原則1日1回、時間を決めて食事に影響しないように、量も調整しましょう。

離乳完了期までは、食べる楽しみを学ぶ時間・食べる練習の時間として活用していきましょう。

■おやつは、メインの食事に影響を与えないような量とタイミングで

おやつをあげる時は、このような点に注意しましょう。

・おやつはあくまでも補食ですので、量や時間は食事に影響を与えないことが大切です。食事との間隔が2~3時間あくようにしましょう。
・子どもの欲しがるままに与えると、肥満や虫歯の原因になります。一回量を決めて与えるようにしてください。
・市販のおやつを用いる場合は、糖分や脂質・塩分の多いもの(スナック菓子など)はなるべく控えましょう。幼児向けのおやつは比較的安心です。
・おやつの時間は、家族の会話も弾み楽しいひと時です。おやつは、心の栄養にもなります。

■おやつの具体例

<1~2歳>
1日1~2回(15時頃、または午前と午後に分けてもOK)、併せて100~150kcalをおやつから摂るのがめやすです。

・バナナ1/2本(45g)、無糖ヨーグルト100g、麦茶……計約102kcal
・ゆでさつまいも50g、牛乳100ml……計約120kcal
・おせんべい2枚(20g)、りんご1/4個(50g)、麦茶……計約113kcal
・じゃこのおにぎり(50g)、キャンディーチーズ2個……計約113kcal

<3~5歳>
1日1回(15時頃)、150~250kcalをおやつから摂るのがめやすです。

・おにぎり小2個(100g)、みかん1個(80g)、麦茶……計約200kcal
・チーズサンド(食パン8枚切り1枚+スライスチーズ1枚)、麦茶……計約170kcal
・ロールパン1個、プルーン1粒、牛乳100ml……計約183kcal

おにぎりやいもなど、体を動かすための炭水化物を中心に、食事で不足しがちな栄養素を補うため、野菜類・果物・乳製品などと組み合わせるのがおすすめです。

さらに詳しく聞いてみたい方は、アプリメニュー内「産婦人科・小児科相談」より、産婦人科オンラインの医師、助産師にご相談ください。

※電話やLINEのメッセージチャット・音声通話・動画通話で産婦人科医または助産師に相談できるサービスです。
※アプリ会員の方は【無料】で産婦人科オンラインをご利用いただけます。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 小堀千辺)

国立保健医療科学院. 幼児期の健やかな発育のための 栄養・食生活支援ガイド 【確定版】令和4年3月
東京都教育庁. 乳幼児期からの子供教育支援プロジェクト. 教えて、先生!乳幼児期からの食
文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)
小池 澄子. いちばん優しいきほんの幼児食

便利でお得なキッズリパブリックアプリのダウンロードはこちら。

産婦人科オンラインジャーナル一覧に戻る