毎日の離乳食作り、わが子のためとわかっていても、負担に感じることはありませんか。
大人の食事と一緒に作る「取り分け離乳食」なら、食事の支度が格段に楽に、毎日の食卓が楽しくなります。今日から是非、お試しください。
■時短や離乳食嫌いの解消にも効果的です
みなさんは大人の食事と離乳食を別々に作っていませんか。
取り分け離乳食なら、大人と同じ食材で調理するため、日々の離乳食メニューを決めるストレスから解放されます。また、大人の食事の調理途中で、取り分けて作るので、忙しいママの毎日の食事の支度が楽になります。
さらに、お子さんにとって大好きなパパやママと、同じメニューで食卓を囲むことで食欲も湧き、離乳食嫌いの解消にも期待できます。
■味付け前に取り分け、赤ちゃんの発達に合わせて調理しましょう
「取り分け離乳食」作りの最初のステップとして、大人用に調味料で味付けをする前に、離乳食用に別の鍋または皿に取り分けます。
ここからは、大人の食事の調理と併行して、以下の手順で、離乳食の調理も進めていきます。
①取り分けた離乳食は、お子さんに合わせた硬さになるまで、コンロやレンジで加熱します。
②食材は、キッチンバサミや包丁で、お子さんの食べられる大きさにカットして、再加熱したり、裏ごししたりします。
③お子さんに合わせて、必要であれば調味料で薄く味付けをし、お皿に盛りつけます。
盛り付けの見た目も親子同じようにし、一緒に食卓を囲むことで、自然とお子さんの食も進みます。
■家族が同じ食体験を共有することで絆が深まり、食べる力を育む「食育」につながります
2019年3月に厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が改訂され、このガイドでも取り分け離乳食は乳幼児期の食育のひとつとして推奨されています。
大人の食事を取り分けて、離乳期から家庭の味を一緒に味わうことで、おいしさの共感、食べ物への興味や、食べる意欲を育てます。同じ食体験を共有し、親子のコミュニケーションを深めることで、食生活を楽しみ、健康的な日常生活を送ることにつながります。
普段の家族の食生活は、食材や栄養バランス・味付けなど、取り分け離乳食に大きく影響します。是非この機会に、家族全体の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 小松由美子)
・授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)実践の手引き
・中田馨著、いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん
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