赤ちゃんとのスキンシップが楽しい一方で、毎日となると少し負担になることもある沐浴。
今日はそんな沐浴のポイントについてお話ししたいと思います。
■赤ちゃんの清潔とスキンシップが目的
沐浴の1番の目的は赤ちゃんの清潔です。赤ちゃんは大人よりも汗をかきやすい上に、皮膚が弱いため、沐浴で綺麗にしてあげるのが一番のスキンケアとなります。特にお尻周りは汗だけでなく汚れもたまりやすいので、お湯と石鹸で綺麗に洗い流しましょう。
また沐浴は大切なスキンシップの時間にもなります。沐浴中は普段と違う表情を見せたり、いつもと少し違う動きをしたりする赤ちゃんもいます。赤ちゃんにたくさん話しかけ、アイコンタクトをとり、是非沐浴の時間を楽しんで下さいね。
■慣れないうちは沐浴槽、その後は家族に合わせて
新生児期(産後一ヶ月以内)は沐浴槽の利用を推奨しています。これは、保護者の方が小さい赤ちゃんの抱っこの方法や支え方にまだ慣れていないためです。また新生時期は、お母様の体調が整わず体内から悪露が排泄されている事が多いことも理由です。少しずつ赤ちゃんとの沐浴に慣れ、お母様の悪露がなくなり1ヶ月健診で母子共に異常がなければ、一緒にお風呂に入っても大丈夫です。
産後一ヶ月を過ぎても、上のお子様がいるなどで赤ちゃんと一緒にお風呂へ入る事が難しい場合は、引き続き沐浴槽を使用しても大丈夫です。ご家族や赤ちゃんの沐浴をする方の事情に合わせて選択してください。
■お風呂上がりのスキンケアも忘れずに
赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートです。皮膚のバリア機能が未熟なためとても乾燥しやすいです。
そのため、沐浴後は全身の保湿をしてあげましょう。
近年の研究では、乾燥や皮膚のトラブルが起こる前に保湿をする事で、アトピー性皮膚炎を予防できる事が明らかになりました。
保湿剤はローションタイプ、クリームタイプ等、様々な種類がありますが、基本的に「赤ちゃん用」のものであれば大丈夫です。ただし乾燥がひどい場合や、湿疹などのトラブルがある場合は使用を中断し、医療機関を受診しましょう。
沐浴できる期間はあっという間にすぎていきます。ご家族で赤ちゃんとの素敵な沐浴の時間を過ごしてくださいね。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 崔 賀英)
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