プレママジャーナル

2020.04.03

産後の身体をケアした方がいい3つの理由 -産後リハビリの重要性

やっと出産を終え、一息つく間もなく育児に終われる毎日。お母さんはご自身のカラダのケアをする余裕がなかなかないですよね。
それでも、ご自身のカラダのケアにもぜひ目を向けてほしい3つの理由を解説します。

■産後は骨盤底筋のダメージにより尿失禁や子宮脱のリスクが上がります

出産後、特に経腟分娩の経験をすると、尿失禁(尿もれ)や子宮脱(子宮が下垂して腟から触れたり見えてしまう)で悩まされる女性が少なくありません。これらは骨盤底筋(お腹や骨盤内の内臓を支えている靭帯や筋肉)の緩みが主な原因と考えられており、出産は緩みに大きく影響してしまいます。
なお、子宮を含む骨盤臓器脱は、全女性の約10%が生涯に経験し、そのほとんどが出産経験者といわれています。
産後、ご自身の骨盤底筋のケアをぜひして頂くことをお勧めします。

■肥満は様々な病気のリスクを上げてしまいます

産後は授乳や育児で忙しい生活となり、なかなか自分のための運動に時間を取れず、どうしても体重が戻らない、逆に増えてしまった、という方もいるでしょう。
肥満は健康に悪い、とよく耳にしますが、具体的には以下のような病気のリスクが上がってしまいます。
・高血圧
・脂質異常症
・糖尿病
・関節痛(変形性膝関節症など)
・子宮体がん
・乳がん
・不妊症

産後、少し落ち着いた頃に、家族のサポートも借りながら、ぜひ運動習慣や食生活の見直しによって「長い目で見た健康」を意識してみてくださいね。

■腰痛や骨盤痛は放っておいてもなかなか治りません

妊娠中から産後にかけて、腰痛や骨盤痛を自覚する女性はとても多くいらっしゃいます。
妊娠中には子宮による骨盤内の圧迫や重みによる姿勢の変化が、産後には出産時のダメージや不自然な姿勢などが、これらの痛みに影響してしまいます。
産後にできる対策としては、
・習慣的な運動(背部や足の筋肉強化とストレッチ)
・適切な姿勢の保持(腰を前に湾曲させすぎない)
が大切です。

なお、こういった工夫はなかなか自分1人では難しいため、最近では「理学療法士による産後ケア」を実施しているクリニックや病院も少しずつ増えてきています。かかりつけの病院や住んでいる自治体の窓口で、産後ケアに詳しい理学療法士がいないか聞いてみるといいでしょう。

今回は、産後ケアが重要な理由として「骨盤底の緩み」、「肥満による悪影響」、「長引く腰痛や骨盤痛」に注目して解説しました。
妊娠出産を機に、ぜひご自身の身体にも改めて目を向けて、より健康的な生活への工夫を考えてみてくださいね。

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(産婦人科医 重見大介)

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