プレママジャーナル

2020.01.28

まだ卒乳できていないけど大丈夫?-よくある誤解と正しい知識

子どもが1歳や2歳になっていても、自然に卒乳するまで母乳を与えたいと思っている方も多いでしょう。でも、「まだ母乳を与えているの?」と周りからのプレッシャーで、断乳した方がいいのかなと迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
母乳を長く与えることによって、「虫歯になりやすくなるのではないか」「甘やかすことになるのではないか」「自立できなくなると困る」と不安になることがあるようです。今回は、本当にそのような心配があるのかということについてお話しましょう。

■母乳そのものが虫歯の原因ではない

虫歯は、歯の表面に汚れがついたままになって細菌が繁殖することで起こります。
例えば、離乳食やおやつを食べた後、歯磨きをしないで母乳を飲んで寝た場合、歯の汚れがそのまま残り、細菌が繁殖しやすい状態となっています。その上、寝ている間は唾液の分泌が減りますので、母乳や歯の汚れが洗い流されにくくなり、さらに虫歯になりやすい状態になるのです。
つまり、母乳そのものが虫歯の原因ではなく、虫歯は口の中のケアが不十分なために起こるとされています。

虫歯予防のために重要な対策は、「寝る前に歯の汚れを落とす」ことです。ガーゼで歯を拭くだけでも効果がありますよ。

■授乳は甘やかしではない

長く母乳を与えていると、甘やかすことになり今後のしつけに悪影響になるのではないかと不安に思っている方も多いようです。

授乳は、子どもが親からの愛情を感じる簡単で自然な行動です。母乳を与えることでスキンシップもでき、子どもはリラックスして過ごせます。
子どもが甘えたいときとは、自分の感情を受け止めてほしいときです。そのときに甘えさせてあげましょう。その行動は母乳がほしい、抱っこしてほしいという形で出ることが多いものです。
「甘えさせる」ことは、「甘やかす」こととは別です。「甘やかす」ことは、できることを先回りしてやってあげたり、ほしいものを際限なく与えたりすることです。

子どもは、親に受け入れてもらい愛情を受けて、「自分は大切にされている」と感じ、親との信頼関係を育み成長していきます。この信頼関係は、しつけだけでなく、将来にも良い影響を与えます。

■母乳は心の栄養

母乳は、子どもの「身体の栄養」としてだけでなく、「心の栄養」としても大切な役割を果たしています。

食事も進んで行動範囲が広がってくると、母乳は子どもにとって「心の栄養」になると言われています。
散歩や児童館、友達や祖父母の家など、行動範囲が広がると子どもはたくさんの刺激を受け、あらゆることが冒険となるのです。その冒険が終わり、お母さんという安全地帯に入って母乳を飲んで心の栄養を補給すると、また新たな冒険に行くことができると言われています。

しかし、心の栄養は母乳だけではありません。抱っこやハグ、お話をする、笑顔を見せるなど、子どもがしてほしいことが心の栄養になります。子どもが冒険を終えた後に欲しがるものが母乳なら、それが今一番の心の栄養なのでしょう。

もし母乳を長く与えることで、虫歯になりやすいのではないか、甘やかしてしつけに良くないのではないかと不安に思っているようなら、問題はありません。母乳を長く与えても子どもにそのようなデメリットはないのです。
いつまで母乳を飲むか、親子で決めることができるといいですね。

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(助産師 河井恵美)

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