産婦人科オンラインジャーナル

2019.08.13

どこで過ごす?どう過ごす?「退院後すぐの生活」

産後1か月の健診までは基本的に家の中で過ごします。産院からの退院後をどこで過ごすか、どんなサポートを活用するか、そのイメージ作りの参考になれば幸いです。

■パートナー以外の家族のサポートがある場合~自分の考え方を伝えておきましょう

家族のところへ里帰りしたものの、日中はみんな仕事があるため、結局ママと赤ちゃんだけになる時間が長かったという話を聞いたことがあります。一方で、ご両親世代とママ・パパ世代との子育ての考え方の違い(例えば、母乳育児、沐浴後のスキンケア、白湯、抱きグセなど)にストレスを感じたというママの声も。

育児の経験談を聞いて参考にすると同時に、ママ・パパの考え方もあらかじめ伝えておけるといいかもしれません。
また、自宅に来てもらう場合には、周辺のお店などの情報を伝えておくと来てくださる方も安心でしょう。

■パパママのみで生活する場合~パートナーとの協力は不可欠

日頃あまり家事には積極的ではないというパートナーでも、例えば買い置きはどこにあるか、洗剤など普段買っている日用品のメーカーなど知っておくといいですね。一方、食事についてはお米さえ炊くことが出来れば、あとは市販の総菜を購入する、食材やお弁当などの宅配サービスを利用するといった方法もあります。
また最近では、男性の育児休暇制度を整備する動きも増えてきています。費用の問題はありますが、限られた期間と割り切って、民間や自治体の家事代行サービスを利用するのも一つの方法です。いずれにせよ、パートナーへの「ありがとう」の一言はお忘れなく。

■「産後ケア施設」も活用できますよ

「産後ケア施設」は助産院や産院に併設されていることが多く、利用方法は宿泊と日帰りが選べます。出産後の入院の延長のような感覚で、食事や掃除の心配がないほか、助産師などの専門のスタッフから、育児全般のサポートやアドバイスを受けることができます。利用料がかかってしまいますが、自治体が利用料補助などの取り組みをしていることもあります。(対象が限られる場合がありますので詳しくはお住いの自治体にお問い合わせください。)

お産後のポイントは「頼り上手」になることです。出産後の早期の過ごし方がその後の女性の健康に影響するとも言われます。頼れるところは上手に頼って、少しでも気持ちにゆとりを持ちながら赤ちゃんとの新しい毎日に慣れていけるといいですね。

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(助産師 竹中 絵理子)

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