プレママジャーナル

2019.04.23

早産について知っておくべき3つのこと

早産とは未熟児として出産になってしまうことを指し、切迫早産とは早産になるリスクの高い状態を意味します。
日本では早産率が世界トップクラスに低い水準ですが、それでも約20人に1人が早産となっています。
一方で、ネット上には様々な情報が溢れ、早産や切迫早産に関する適切な認識が広がっていないことも事実です。今回は、誰にでも起こりうる切迫早産、早産について解説します。

■妊娠37週未満で出産する早産は赤ちゃんに様々なリスクが

正期産と呼ばれる「適切な時期の出産」は、妊娠37週0日から妊娠41週6日までと決められています。
早産は、妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を意味し、産まれたお子さんには未熟児としてのトラブルが起こる可能性があります。例えば、妊娠後期の早産(妊娠34~36週台)では呼吸障害、低体温症、低血糖症などが生じる可能性があります。また、より早い段階での早産(妊娠34週未満)ではこれらのリスクに加え、重症呼吸障害や脳出血、重症感染症などのリスクも発生します。

■早産のリスクが上がる要因を1つでも減らしましょう

明らかになっている早産のリスク要因は
・これまでの出産で早産の経験がある
・前回の出産から半年以内の妊娠
・喫煙
・痩せ体型(BMIが18.5未満)
・長時間労働/重労働
・細菌性腟症(腟内に有害な細菌が増えてしまうもの)
・多胎妊娠(双子や三つ子)
・子宮頸部円錐切除術の経験
などがあります。これらの要因を妊娠判明時及び妊娠中に一つでも減らしておくことは、ご自身でも工夫が可能な対策になるでしょう。

例えば、妊娠中のコンドームを使用しないセックスは、細菌感染のリスクがあり、また精液内の化学物質が子宮を刺激してしまいます。妊娠中にセックスする場合は、必ずコンドームを使用しましょう。
なお、特定の食事や飲み物などが切迫早産を悪化させることはないと考えられています。

■切迫早産は「早期発見」が大切です

切迫早産は、早産になるリスクが高い状態を意味しますが、その程度は様々です。日本では欧米に比べ、軽症な方も「切迫早産」と診断される傾向があります。
切迫早産の代表的な症状は、以下のようなものです。

●切迫早産の代表的な症状
1. 下腹部の張り感(子宮が硬くなる感覚)
2. 下腹部痛(特に数分おきで周期的なもの)

このような症状を感じたら、まずは安静にし、症状がどう変化するかを確認しましょう。安静にすることで、軽い下腹部の張り感や痛みが消えてくるようなら、病院を受診せずそのまま様子をみていても多くの場合は問題ありません。

一方で、なるべく早く病院を受診した方がいいケースもあります。

●なるべく早く病院を受診した方がいい症状
1. 安静にしていても歩くのが辛いほどの下腹部痛が消えない
2. 赤い性器出血が少量であっても続いている
3. 破水したように透明な水分が流れ出てきた

このような場合は、急いで受診しましょう。

今回は、早産と切迫早産について詳しく説明しました。過剰な不安は不要ですが、自分自身でできること、パートナーや家族に協力してもらうべきこと、主治医にきちんと聞いておくべきことなどをしっかり把握しておくことは大切です。普段から切迫早産にならないような生活を心がけ、もし診断された場合には、主治医の先生と充分に相談していきましょうね。

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(産婦人科医 重見大介)

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