プレママジャーナル

2019.03.12

できるだけキレないお産を!妊娠中にできる会陰マッサージのススメ

陣痛が始まり、赤ちゃんが最後に通り抜ける出口、"会陰(えいん)"。
「お産のとき会陰が裂けた!縫ってもらった!」「会陰の傷が痛くて産後座るのが辛かった」そんな経験談を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
できるだけ会陰が裂けないようにする方法があれば、是非知りたいと思いませんか?ここではその方法をご紹介します!

■多くのお産で、会陰は自然と切れるのです

赤ちゃんが通ってくる産道の出口である会陰と赤ちゃんの頭の大きさ、どちらが大きいと思いますか?
実は、赤ちゃんの頭の方が大きいのです!なので、会陰がよっぽど伸びない限り、お産の時に会陰は自然に切れます。
初めてのお産の場合、深く裂けるのを避けるために切開をすることにしている病院もあります。赤ちゃんの具合が悪いときには、切開して出口を広げ、早く赤ちゃんを外に出そうとすることもあります。
会陰が切れた/切った時は、赤ちゃんや胎盤が出た後で縫ってもらえます。縫う時には赤ちゃんが通った余韻であまり痛みを感じない方もいれば、痛みを感じる方もいるので、多くの場合は麻酔を使ってもらえます。腟の奥の方まで切れてしまった場合など部位によっては、麻酔があまり効かないこともあります。

■会陰が切れるのを避ける方法「会陰マッサージ」とは?

切開するかどうかは自分で選べなくても、会陰が自然と切れるのを防ぐためにできることがあります。「会陰マッサージ」と呼ばれる方法です。
スイートアーモンドオイルのように、浸透し皮膚を柔らかくしてくれる効果が高いオイルを使います(使用前に、腕の内側等にオイルを塗ってみて、かぶれないかどうかテストしてみてください)。妊娠34週を過ぎた頃から、お風呂上り等に、会陰に親指の第一関節まで入れ、圧をかけながら会陰の下半分(肛門を時計の6時の方向として、4-8時の方向)をマッサージしてみてください。
会陰マッサージを行うことで、縫う必要があるくらい会陰が裂けたり、切開をしたりする割合が減ったという研究があります。また、経産婦では、マッサージをしていた人の方が産後3か月時の会陰の痛みが少なかったという研究結果も報告されています。マッサージの頻度は、週に1.5回程度で効果があるようです。また、お腹が大きくなった妊婦さん本人が行いにくい場合は、パートナーの方がマッサージするのもいい方法です。

※37週未満でお腹が張ったり安静が必要な場合には、主治医に相談の上行ってください。

■それでも会陰が切れたときは会陰部を冷やすケアを

会陰マッサージを行っても、絶対に切れなくなるわけではありません。では、産後どのように対応すればいいでしょうか?
英国国立医療技術評価機構(NICE)では、会陰が切れた痛みを和らげるのに、会陰部を冷やすケアを勧めています。冷やすことで血管が収縮し、痛みの原因物質の放出が抑制されることで痛みを感じにくくなると言われています。研究では、産後2-3日の間に会陰部をアイスパック等で冷やすことで、痛みや浮腫みが改善すると報告されています。
病院によってはアイスパック等の準備がある場合もありますし、退院後も痛みを感じるときには自宅で行ってみてくださいね。

※アイスパックは会陰部に直接あてるのではなく、下着の上からあて、会陰部が清潔を保てるようにしましょう。会陰を縫った場合など、その部分に痛みや腫れ、熱感があったり、赤くなったり、臭いのする浸出液が出ている場合は感染の可能性がありますので、お産した病院へ相談してみてください。また、冷やしすぎて皮膚が赤くなったり、痛みが悪化していないか、注意しましょう。

いかがでしたか?
全くキレなくなるわけではありませんが、「縫う必要があるくらい会陰が裂けたり、切開を入れたりする可能性が減る」「産後の痛みが減る」というのは耳寄り情報ではないでしょうか。また、自分の身体の構造を知るいい機会にもなるのでは?
興味を持った方は、是非練習してみてくださいね。

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(助産師 中村早希)

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