離乳食も始まり、そろそろ歯が生えてくるかな…?と思ったけど、全然生えてこない!
何かの病気?受診したほうが良い?色々と悩みますよね。
お子さんの歯について、生えてくる時期や受診の目安をご説明します。
■目安は「生後6ヶ月~1歳」ですが、個人差があります
赤ちゃんの歯は、まだお母さんのお腹の中にいる頃からすでに原型ができています。
ただし、生えてくる時期はお子さんそれぞれです。
生後6か月よりも前や、1歳よりも後に生えてくることもあります。
また、生えてくる順番や場所も、個人差があります。
なお乳歯20本すべてが生えそろうのは、2歳半~3歳頃が目安です。
■「1歳になっても全く生えてこない」場合は、受診の目安です
歯が生えてこない場合の受診の目安は、1歳をこえた頃です。
歯が生えてくるのが遅れる原因としては、骨の病気や、カルシウム・ビタミンの代謝異常、甲状腺などのホルモンの異常などがあります。
このような場合、食事や言葉の発音、歯並びの調整など、医療的・社会的に対応する必要があります。
なお、歯が明らかに生えていなくても、歯のような白っぽいふくらみが歯茎に見える場合は、もう少しで生えてくるサインです。そのような場合は、受診を急ぐ必要はありません。
■歯のお悩みは「小児歯科」へ
お子さんの歯の悩みについて受診する場合は「小児歯科」がおすすめです。
小児科では、歯のレントゲンを撮影したり、詳しい検査をしたりすることはできません。
また一般的な成人の歯科だと、診察をいやがったり怖がったりするお子さんの対応や、お子さん特有の歯の疾患には慣れていない可能性があります。
日本小児歯科学会のホームページでも、お近くの小児歯科を検索することができます。
お子さんの歯がなかなか生えてこないと、心配になってしまうかと思います。
個人差はもちろんありますが、1歳を過ぎても生えてこない場合は、小児歯科へ相談してみてくださいね。
小児科オンラインはこれからもお子さんの歯に関わる問題を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 白井 沙良子)
・日本口腔外科学会「口腔外科相談室」
・日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」
便利でお得なキッズリパブリックアプリのダウンロードはこちら。
もっと見る