小児科オンラインジャーナル

2020.11.13

赤ちゃんのでべそは自然に治る?―臍ヘルニアを解説

赤ちゃんが泣いたり力んだりするとおへそが膨らんで大きくなることはありませんか?そのおへそ、「臍(さい)ヘルニア」、いわゆる「でべそ」かもしれません。

■臍ヘルニアは1-2歳までに80-90%自然治癒します

臍ヘルニアは10人に1人いると言われ、生後3ヶ月くらいまでに気づかれます。 寝ている時や静かに遊んでいるような時には目立たないのに、泣いたり力んだりお腹に力が入ると大きくなります。これは、おへその奥にある筋肉が弱いため力が入るとお腹の中の腸がはみ出してしまうためです。通常赤ちゃんに痛みはなく、指で軽く押さえると元の状態に戻ります。 1-2歳までに80-90%は自然治癒するので様子をみていていいことがほとんどです。

■嵌頓(かんとん)が疑われたら緊急受診を

極めてまれですが、飛び出した腸がお腹の中に戻らず出口の部分で強く締め付けられて、血流が悪くなってしまうことがあります。この状態を嵌頓(かんとん)と呼びます。その際にお子さんに見られる症状としては、嘔吐、腹痛(異常に激しい啼泣や不機嫌)で、指で押しても腸が戻らず、おへその皮膚の色もどんどん青~黒っぽい色になってしまいます。
嵌頓が起きてしまったら緊急で処置が必要ですので、夜間や休日でもすぐに医療機関を受診してください。

■手術が必要なのは、自然に治らなかった時と、治ったけれども見た目が良くない時

ほとんどの場合は筋肉が成長してお腹に力が入っても腸が出ないよう押さえ込めるようになるため、自然に治ります。この成長を促すためにスポンジなどでおへそを圧迫してテープで固定する治療をすることもあります。ただし、皮膚炎となったり、逆に治癒が遅れる、という報告もあり賛否両論あります。

1歳を過ぎても小さくなっている様子がない場合、自然には治らないことがあるため1-2歳で手術をします。また、腸は出なくなっても伸びてしまった皮膚が大きく目立つ様なときには形成外科で美容的に手術をしてきれいにすることがあります。

赤ちゃんのお世話をしていておへその膨らみが気になったら、まずは小児科か小児外科、あるいは小児科オンラインで一度ご相談ください。

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(小児科医 竹下淳子)



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