離乳食は手作りで!と思っても、様々な事情で用意することが難しかったり、赤ちゃんが食べてくれなかったりすることがあると思います。そんなときは市販のベビーフードをうまく取り入れるのはいかがでしょうか。今回は、厚労省の策定する「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」を参考にしながら、ベビーフードのメリットや取り入れ方についてご紹介します。
■(1)ベビーフードの味見をして手作り食の参考に
ベビーフードは赤ちゃんの月齢に合わせた形状、硬さ、味付けになっています。味見をすると、意外に味が濃いと思うかもしれませんが、日本のベビーフードの塩分は月齢に合わせて厳格に決められています。つまり、ベビーフードと同じくらいの味付けなら問題ないということです。全く調味料を使用しない手作り離乳食だと赤ちゃんがなかなか食べてくれないことも多いので、ベビーフードを味付けの参考にしてみてください。
また、ベビーフードは使用可能な添加物の種類が限定されており、かつ必要不可欠な場合に限り最小限使用するよう規定されています。
■(2)目的に合わせて使い分けを
ベビーフードは、そのままおかずとしてあげられるもの、下ごしらえされた野菜など、種類が豊富です。例えば、レバーペーストは鉄分補給ができ、手作りのハードルが高くても手軽に摂取できます。目的に合わせて使い分けましょう。また、ベビーフードの外箱に描かれている離乳食メニューを参考にするのもおすすめです。
■(3)外出時や非常時のストックにも
ベビーフードはレトルトパウチされているものや常温保存可能なものが多く、なんといっても衛生的です。ベビーフードは外出先や旅行先で活躍します。保存期限も長いため、非常時の保存食にもなります。数日分のストックをしておくと安心ですね。
ベビーフードを理解してうまく活用すれば、お母さんにとっても赤ちゃんにとってもメリットがいっぱいですよ!
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(小児科医 太田みのり)
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