小児科オンラインジャーナル

2020.06.05

子どもの熱中症について知っておきたい3つのこと

夏が近づいてくるころから熱中症の話題がニュースでたくさん流れ、暑い日々も続くことから熱中症への心配は高まる一方です。
暑い時期に体調が悪くなると熱中症が心配になってしまいますが、熱中症ってそもそもどんなものでしょう?大人と子どもの違いって?対処法はあるのでしょうか?

■1. 熱中症は、暑さに体がついていけない状態のこと

暑い環境に体が適応できない状態で、感染症などの他の原因ではないときに熱中症と言えます。暑い環境と言っても、「気温」だけでなく、「湿度」、日射・輻射(ふくしゃ)など「熱環境」も重要です。この3つを合わせた"暑さ指数"というのがあり、日常生活や運動でどの程度注意した方がよいか地域毎に予測されています。(環境省熱中症予防情報サイト)

熱中症は程度によりI度、II度、III度(III度の方が重症)があります。I度の症状はめまい、立ちくらみ、生あくび、大量の汗、筋肉痛、こむら返り、II度は頭痛、嘔吐、だるさ、集中力・判断力の低下、少し意識が悪い、III度は意識が悪い、けいれんなどです。

■2. 子どもの方が熱中症になりやすい

子どもの方が大人より熱中症になりやすいです。理由は、子どもは体の表面積が体重に比べると大人より大きく熱の影響を受けやすいこと、発汗が大人より少ないこと、発汗が始まる体温が大人より高いこと、活動した時に大人より熱をたくさん作ること、高温多湿な環境に慣れるのが大人より遅いこと、のどが乾く反応が大人より鈍いことなどです。

■3. 熱中症は予防が一番!でも、熱中症かもと思ったら受診を

熱中症は予防がなにより大事です。子どもは熱中症になりやすいことに加えて、熱中症になっても訴えが乏しいこともあり気づくのが遅れることがあります。また、脱水がある程度進んで初めてのどが乾くので、のどが渇いてから水分を与えるのではなく、水分補給はのどが乾く前からこまめにしましょう。
先に書いたような熱中症の症状があれば受診をおすすめします。I度では涼しい環境で水分を与えてもよくならなければ受診、II度、III度ではすぐに受診してください。水分はできれば経口補水液で、むずかしければスポーツ飲料を与えた方がよいです。意識が悪い時には無理に水分は与えずに受診しましょう。

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(小児科医 鉄原健一)



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