小児科オンラインジャーナル

2020.02.04

風邪、胃腸炎予防のために伝えたい4つのこと

「結局、風邪や胃腸炎にならないためには何をすればよいですか?」という質問をよくいただきます。風邪や胃腸炎のほとんどは、特に後遺症もなく自然とよくなります。しかし、やはりなるべくその頻度を減らしたいというのが親心と思います。「抗微生物薬適正使用の手引き 第二版」(2019年12月, 厚生労働省)に基づき、風邪や胃腸炎予防に関してご紹介いたします。

■1. 石鹸と水でしっかり手洗いすることが大切

風邪や胃腸炎はその原因となるウイルスが付着したものに触れた手で自分の鼻の中、口の中、眼に触れて感染します。そのため、ウイルスが付着しているかもしれない手を、こまめに洗うことが重要です。

手洗いにはアルコールによる消毒と石鹸と水による手洗いの二種類がありますが、鼻汁や痰、吐物そのものが手についている場合や、ノロウイルスが付着している場合はしっかりと石鹸と水で洗うことが推奨されています。アルコール消毒だけでは不十分です。

■2. 存在するワクチン接種を確実に

風邪のような症状から始まる感染症であるインフルエンザ、百日咳、風疹、麻疹、おたふくかぜ、水痘には、対応するワクチンが存在しています。また、肺炎の原因となる肺炎球菌、ヒブ、胃腸炎の原因となるロタウイルスにもワクチンがあります。これらをしっかり接種することが重要です。

■3. お子さんも咳エチケットを

咳やくしゃみの中には風邪の原因となるウイルスが含まれています。それを近距離で浴びて吸い込むことで風邪がうつってしまいます。家庭内で症状のある方がいたら、咳エチケットを心がけてください。
具体的には、

・咳やくしゃみなどの症状がある本人はできるだけマスクをすること
・とっさの咳、くしゃみの場合は、ティッシュや腕の内側、お子さんであれば保護者の手などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと

です。

■4. 予防効果不明のうがいより手洗いに時間をかけて

うがいは慣習的によく行われていますが、実は風邪の予防としての効果はまだわかっていません。効果がなかったとする研究もあり、積極的な推奨とはなっていません。うがいに時間をかけるのであれば、手洗いの時間をその分長くとることをお勧めします。手洗いの効果はすでに立証されています。

ぜひこの4つのポイントを意識して普段より風邪、胃腸炎の予防に努めてくださいね。

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(小児科医 橋本直也)



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