小児科オンラインジャーナル

2019.12.06

時に流行する溶連菌!症状や治療は??

溶連菌が流行していると保育園や学校からお知らせがくることがありませんか?溶連菌とはいったいどのようなものなのか簡単にまとめました。

■溶連菌がのどに感染すると、熱が出て、のどは真っ赤に腫れて激しく痛みます

溶連菌とは、一般的にA群β溶血性連鎖球菌という細菌の一つです。のどに感染すると、のどが真っ赤に腫れて激しい痛みとともに発熱することが多いです。腹痛や吐き気、体に発疹がでることもあります。

■溶連菌感染の予防は手洗いとうがい

溶連菌ののどの感染(咽頭炎)では唾液や鼻水から感染して2-5日で症状が出ます一緒に生活する学校内や家族内で感染することが多いのはこのためです。しっかりと手洗い、うがいをすることが一番の予防です。

■溶連菌の治療は処方された抗菌薬をしっかり飲みきること

溶連菌の咽頭炎はのどを綿棒でこするだけですぐに検査できます。さらに詳しい検査が必要な場合は血液検査を行うこともあります。
治療は、溶連菌に合う抗菌薬をしっかり1週間から10日間飲みきることで治ります。
熱が下がって24時間たてば他の人にうつすことはありません。

残念ながらこの菌は1回かかってもまた感染することがありますが、しっかりと治療すればすぐに治ります。また、2-4週間後に関節炎などをおこすリウマチ熱や腎臓に炎症をおこすこともあります。それらが疑われるような症状が出たら病院で検査を受けて治療をしましょう。

小児科オンラインはこれからもお子さんの感染症に関わる問題を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 竹下淳子)



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