小児科オンラインジャーナル

2019.06.18

みずぼうそうで気をつけてほしい3つのこと

多くの子どもは免疫がなければ一度はみずぼうそうにかかってしまいます。たいていの場合は1週間程度で自然に治っていきます。ただし、たくさんの合併症が知られており、まれにですが重症化し、みずぼうそうが原因で死んでしまうこともあります。
今回はみずぼうそうに関して気をつけて欲しいことをお伝えします。

■空気で感染してしまうほど感染力が強いため自宅でゆっくりさせてください

みずぼうそうは水痘(すいとう)とも言い、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することで症状が現れるウイルス感染症です。

このウイルスはとても感染力が強いことが特徴です。水ぶくれの中の液体への接触やくしゃみなどの飛沫などだけではなく、空気感染といって同じ空間にいるだけで感染してしまう可能性があります。

そのためまだ水ぼうそうにかかっていないお友達がいる保育園・幼稚園や学校に行くことはできません。

■自宅では痛みやかゆみのコントロールをしてください

みずぼうそうの症状としては発疹や38度程度の発熱が見られます。皮膚が痛痒くなったり、食欲がでないこともあります。発疹は丘疹(きゅうしん、直径2-3mm程度の赤いぶつぶつ)や水疱(すいほう、水ぶくれ)が特徴的です。発疹の数が多くない場合でも、かゆみが強いこともあります。

自宅でできる対応策としては、脱水予防としてたくさんの水分をとること、発疹の痛みに対しては解熱鎮痛薬、発疹の痒みに対しては冷水やアイスノンなどで冷やすなどがあります。小さなお子さんの場合には、皮膚をかきむしらないように夜間ミトンなどで手を保護したり、爪をしっかり切ってあげるのも良いでしょう。

かゆみがひどい場合は小児科を受診し抗ヒスタミン薬の飲み薬やかゆみ止めの塗り薬をもらってください。

■重症化させない、ウイルスを拡散させないために予防接種を!

発疹が出現する約2日前から全ての発疹が痂皮化する(かさぶたになる)までは感染力があると言われています。発疹が出現したあとは、周囲の人にうつさないように気をつけることができますが、発疹に気づいた時にはすでに一緒にいた人にうつしてしまっている可能性があります。

みずぼうそうの感染・発症を予防できる唯一の手段として、みずぼうそうの予防接種が2014年10月より定期接種となっています。みずぼうそうにかかったことがない場合は2回予防接種を受けましょう。

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(小児科医 田中俊之)



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