小児科オンラインジャーナル

2019.05.07

小児科医が絵本の読み聞かせをすすめる理由

人間の脳は3歳までに80%が完成すると言われています。そして、この乳幼児期という重要な時期に様々な刺激が加わることは、お子さんのその先の将来の発達に大きく影響すると言われています。では、刺激としては何が望ましいのでしょうか?複数の論文で証明されていることがあります。それは、「絵本の読み聞かせ」が良いということです。

■読み聞かせは発達を促します

読み聞かせの効果として、言語理解、発語、情緒的な発達の促進が期待できるとされています。一部の研究では、乳幼児期の読み聞かせを行なった結果、小学校以降の成績が向上したと報告されています。そして影響は子どもだけにとどまらず、親の育児ストレスの軽減にも効果があると言われています。これは、絵本の読み聞かせを通じて親子関係が構築される結果と考えられます。

■生後6か月ごろから読み聞かせを開始しましょう

開始時期は、できるだけ早い方が良いとされ、生後6か月ごろからの開始が推奨されます。0歳児用に書かれた絵本もあります。まだ言葉を発しないお子さんでも、絵を指差しながらゆっくりとした発音で読み聞かせてあげてください。

■コツは会話を引き出すこと

読み聞かせのコツとして、ただ読み進めるだけでなく、挿絵に描かれた情景を表現してみる、登場するキャラクターの気持ちを代弁してみる、挿絵に関して子どもに質問を投げかけ、回答に対してコメントをつける、といったことがあります。このように、絵本を通して子どもとの会話を引き出すことが大切です。読む本は多ければ多いほど良いとされています。

育児の日々はただでさえ忙しい毎日だと思います。限られた時間の中で、少しでもお子さんの発達を促すためにできることと聞かれたら、私は絵本の読み聞かせと答えています。それはしっかりと効果が証明されている方法だからです。もうすでにされている方はぜひ続けていただければと思います。あまりできていなかったという方はぜひ寝る前の一冊から始めていただければと思います。お父さんとお母さんで1日ずつ交代しながら始めてみても良いかもしれません。

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(小児科医 橋本直也)



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