小児科オンラインジャーナル

2019.02.19

ウイルス性胃腸炎で知ってほしいこと

冬になると毎年、インフルエンザだけでなくウイルス性胃腸炎も流行します。ウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスによるものが有名ですが、今回はウイルス性胃腸炎に共通した注意事項についてお伝えします。

■ウイルスは口から体に入ることで感染します

ウイルス性胃腸炎はウイルスが口から入ることで感染します。ウイルスが付着している食品を直接口に入れたり、ウイルスを含んだ便などを触った手などを介して、口からウイルスが侵入していきます。小さいお子さんですと色々なところを触ったり、なめたりすることで、ウイルスに感染する確率は高くなります。

特にノロウイルスの場合は便の中だけではなく、嘔吐物の中にも含まれており、感染力も強いため、集団感染を起こすことが知られています。

■お子さんがウイルス性胃腸炎の時は家族全員特によく手を洗いましょう

ウイルス性胃腸炎はとにかく手を介して感染するので、予防にはなによりもお子さんの手洗いが有効です。そして、下痢や嘔吐などの症状がある時は、家族内でうつしてしまわないように、家族全員が石鹸と流水でいつもよりも丁寧に洗うことを心がけましょう。

■胃腸炎に伴う脱水には注意が必要です

Lウイルスを口にして感染してから症状が出現するまでには一定の期間があり、これを潜伏期間と言います。潜伏期間はウイルスで異なり、ノロウイルスであれば12-48時間、ロタウイルスであれば24-72時間といわれています。

胃腸炎の初期症状としては発熱、嘔吐、下痢、腹痛などが出現します。これらの症状は数日-10日程度で自然に軽快します。ただし、下痢や嘔吐による水分の喪失によって、深刻な脱水状態になってしまうと緊急入院が必要なことがあります。

ウイルス性胃腸炎に感染した場合には特別なお薬はありません。ほとんどのお子さんは自宅での水分補給で自然に症状は軽快します。

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(小児科医 田中俊之)



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