小児科オンラインジャーナル

2019.01.22

母乳育児Q&A(3)お母さんが風邪をひいたとき~授乳と内服について~

風邪をひきやすい季節になりました。インフルエンザが猛威を振るう季節もすぐそこです。今日はお母さんが風邪をひいたときに、母乳をあげていいのか、風邪薬や解熱剤を飲んでいいのか、赤ちゃんとどう接すればいいのかをお伝えします。

(本記事は2021年2月15日、2022年2月14日に一部表記を修正しました。)

■風邪をひいてもマスクを着用し手洗いをして授乳は続けましょう

赤ちゃんはいつもお母さんのそばにいるため、お母さんが風邪をひいた場合はすでに赤ちゃんも風邪をひいていることが多く、隔離する意味はありません。

また、母乳中にウィルスが移行して、母乳を介して赤ちゃんが感染することはありません。飛沫感染するウィルスの場合は、ウィルスの付着したお母さんの皮膚に触れたり、鼻汁、咳によって赤ちゃんに感染したりしてしまいます。

お母さんに授乳をする体力があれば、マスクを着用し手洗いをしたうえで授乳を続けましょう。お母さんに余力がなければ、周りのひとに授乳を含めた赤ちゃんのお世話をお願いして、全力で休みましょう。

■処方薬や市販の風邪薬は内服しながら授乳可能なことが多いです

薬の添付文書には「授乳を中止すること/避けること」と書かれている薬剤が約3/4を占めており、薬を内服する際は授乳をやめるように言われることが多いと思います。しかし近年、様々なデータから授乳を禁止すべき薬剤はごくわずかであることがわかってきています。いわゆるロキソニンなどの解熱鎮痛薬や花粉症などで処方される抗アレルギー薬は授乳可能で、市販の風邪薬も通常の用法用量での使用は問題ないことがほとんどです。しかし、例外も存在するため、「この薬は大丈夫だろうか」と思ったときにはぜひ小児科オンラインでご相談ください。

■インフルエンザはお母さんの予防が大事。もしかかってしまっても授乳は続けましょう!

まず大切なのは予防です。お母さんはワクチンを接種し重症化を予防しましょう。もしインフルエンザにかかってしまっても、基本的な対応は風邪をひいたときと同じです。お母さんの体力があれば、原則として授乳を続けます。母乳からインフルエンザがうつることはありませんが、くしゃみや咳、唾液から感染するため、マスク着用と手洗いをしっかりしましょう。

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(小児科医 太田みのり)



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