小児科オンラインジャーナル

2018.12.25

手のかかる赤ちゃん返り!どうしたらいい?

赤ちゃん返りをする子どもに困ったことはありませんか?でも赤ちゃん返りが子どもにとって大切な意味を持つこともあります。赤ちゃん返りについてと、困ったときの方法についてお伝えします。

【環境変化や弟妹の出現などによってどの子にも起こりうる赤ちゃん返り】

以前よりスキンシップを求める、できることをやらない、ワガママや欲求の主張が増える、機嫌が悪くなる、寝つきが悪くなるなど、急に手のかかる子になったことはありませんか?特に弟妹の誕生後、上の子が赤ちゃんに戻ったようになることがあります。また就学後や親の職場復帰などの環境変化でも起こることがあり、どの子にも起こりうるものです。下の子の育児や環境変化で忙しいのに、と親はイライラしたくなりますよね。

【赤ちゃん返りは健全な発達過程で大事な反応です】

親にとっては確かに手のかかる大変な赤ちゃん返りですが、子どもにとってはとても大切なことをしているのです。自己肯定感(self-esteem、セルフエスティーム)について聞いたことはありますか?自分をそのまま受け入れたり(良いところも悪いところも)、自分に自信を持つなど、成人しても残るもので、特に困難に対面したときに発揮され自分を支えるものです。子どもは赤ちゃん返り時期に親からの愛情を受けることで、この自己肯定感を育んでいると言われています。「たとえできないことがあっても、自分は大切な存在なんだ。」と思えるのです。本人はわざとやっているわけではなく、その思いには気付いていないのですが、これは健全な発達過程で大事な反応です。

【「一人っ子タイム」で甘えさせましょう】

では忙しい育児の中でどのように対応したらいいのでしょうか。私のオススメは、「1日10分からの一人っ子タイム」です。1日10分でもよいので、赤ちゃん返りをしている子と母のみの時間・空間を持ちます。下の子が視界に入らない、できれば泣き声も聞こえない、母と二人だけの空間がとてもよいと言われています。その時間は下の子を他のご家族に預けて、上の子とべったり過ごしましょう。絵本を読んだり、遊んだり、一緒にお風呂に入ったり、上の子が好きなことを一緒にして十分甘えさせましょう。

よく甘やかすのはよくないと言われますが、「甘やかす」のと「甘えさせる」は異なります。「甘やかす」のは親が子どもの言いなりになっていることがありますが、「甘えさせる」のは親の愛情を子に与えるものであり、十分に行ってよいものと言われています。是非、お子さんが赤ちゃん返りした時には一人っ子タイムを作って十分甘えさせましょう。

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(小児科医 野村あかり)



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