小児科オンラインジャーナル

2018.11.27

子どもの身長が低いかも!病院に行くときはどんなとき?

お子さんの身長が周囲のお子さんよりも低いかもしれないと思ったとき、このまま様子をみていていいのか心配になることがありますよね。身長が低いことは必ずしも病気ではありませんが、ここでは身長が低いことの原因と、どんなときに病院へ受診されたほうがよいかについて解説します。

【身長が低い原因の多くは遺伝や体質によるもの】

ご両親のどちらか、あるいは両方の身長が低いときや、お子さんの思春期が遅めの場合などに身長が低くなることがあり、身長が低い原因の多くはこのような遺伝や体質によるものです。
その他の原因には、

・成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの身長を伸ばすホルモンが足りない
・栄養が不足している
・使っているお薬の副作用によるもの
・愛情不足やストレス

などのほか、まれですが染色体や骨の病気が隠れている場合もあります。また、小さく生まれたことが原因のこともあります。

【お子さんの身長が気になるときは成長曲線を描いてみましょう】

成長曲線とは、男女別に子どもの身長、体重をたくさん集めてつくられたグラフです。日本小児内分泌学会のウェブサイト(http://jspe.umin.jp/public/teisinchou.html)から印刷できます。お子さんのこれまでの身長と体重をグラフにのせてみましょう。母子手帳や保育施設、学校での成長記録をできるだけ多く集めてグラフにすると、徐々に伸びが悪くなっているのか、それともある時点から急に伸びが悪くなったのかが一目でわかります。

また、身長の伸びには栄養が関係しており、体重が急激に減ったあと少し遅れて身長の伸びが不良となる場合もあるので、体重の値もしっかりつけておきましょう。

病院受診が勧められるのは、「身長が-2SD以下のとき」と「身長が正常範囲内であっても伸びが不良なとき」



医学的な低身長の定義は「標準身長と比較して-2SD以下」とされています。-2SDとは、成長曲線の真ん中にある「平均のライン」から2本下のラインを指し、Aの場合を低身長と言います。またグラフのBのように、身長は-2SD以上であっても伸びが不良で成長曲線を横切っているような場合、極端に身長が低くない場合は集団の中では気づかれにくい場合がありますが、脳腫瘍や甲状腺機能低下症が原因となる場合もあるので受診が必要です。

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(小児科医 辛嶋涼子)



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