小児科オンラインジャーナル

2018.10.23

すぐできる!子どもの湿疹が良くならないときに試すべき3つのこと

乳児湿疹に脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎など、湿疹に悩まされるお子さんはどの年代にもたくさんいます。

「しっかり洗ってと言われたけどこれでいいの?」

「毎回軟膏を出されるけど全然良くならない」

そんなときは以下の3つの方法を試してみてください。

【1. よく泡立てた石鹸で全身すみずみまで洗う】

顔の湿疹がひどいお子さんのお母さんからよく聞かれるのが「子どもの顔を石鹸で洗ったことはないです」というお話です。

でも、石鹸を使わないのは逆効果。

湿疹のある部分は、湿疹を悪化させる菌がくっつきやすく、その菌はさらに湿疹を悪化させてしまいます。石鹸の泡を手にとり、まぶたの上や鼻のわきなどもしっかりこすって洗いましょう。お母さんにイメージしやすく言うと、メイクを落とす時のような感じです。首やわきの下、あしの付け根などはしわがあって洗いにくいので、しっかりしわをのばした上でこすり洗いするのがポイントです。

用いる石鹸は刺激の少ないものであれば何でも大丈夫ですが、使いやすい、泡で出てくるベビーソープがおすすめです。

【2. 軟膏をたっぷりとのせるように塗る】

その軟膏ならまだ余ってます」
こちらもよくお母さん達がおっしゃいます。

しかし、軟膏は余るものではありません。軟膏は付けすぎるぐらい塗るのがちょうど。

大人の人差し指の指先から第一関節までまっすぐに軟膏を出してみてください。その量が大人の手のひら2枚分の広さ、だいたい赤ちゃんの顔全体に塗るのにちょうどの量です。

実際に塗ってみると少しべとつきますが、それが軟膏の効き目を十分に発揮する量です。朝晩その量を顔に塗ると、軟膏をすぐ使い切ってしまうでしょう。薄くのばすのではなく、たっぷりとのせるように。少し戸惑う方もいるかもしれませんが、なかなか治らない時はぜひ試してみてくださいね。

【3. 身の回りのものに気をつける】

しっかり洗ってしっかり塗っているのに湿疹が良くならない、そんな時は身の回りのものを確認してみましょう。洗剤を変えていませんか?ペットの毛などはありませんか?子どもの皮膚は敏感で、湿疹がある状態では特に敏感です。刺激の少ない環境を整えてあげましょう。

小児科オンラインはこれからもお子さんの皮膚・発疹に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 安藤友久)



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