小児科オンラインジャーナル

2018.10.16

乳児は要注意「RSウイルス」

ニュースで名前が流れることもあり、なんとなく聞き馴染みの出てきたRSウイルス。RSウイルス自体はありふれていて、1歳までに50%、2歳までにほぼ100%のお子さんが感染します。このウイルスに関して、年齢による症状の違い、そして日常での注意点についてお伝えします。

【6か月未満の子どもは重症化する可能性があります】

RSウイルス感染症で最も重要なことは、乳児、特に6か月未満では重症化する可能性があるので注意が必要という点です。RSウイルスは、肺炎や細気管支炎(気管支の細い部分が影響を受け、ゼイゼイの原因になるものです)といった、呼吸に問題を起こすウイルスです。

6ヶ月未満のお子さんに「鼻風邪かな?」という様子から始まって、
・肩で大きな呼吸をする
・肋骨の下の方をペコペコへこませながら息をする
・ミルクの飲みが悪い
といった様子が見られたら、息が苦しいサインです。すぐに医療機関を受診するようにしてください。

【3歳以上の子どもではほとんど普通の風邪です】

RSウイルスは、何回もかかることがありますが、年齢が上がるにつれて症状は軽くなっていきます。3歳を超えてくると重症化のリスクも減り、1-2週間で回復する、いわゆる普通の風邪で済むことが多くなります。

【感染対策のためにアルコール消毒を】

RSウイルスの特徴として、感染力が強いということが挙げられます。ドアノブやベビーベットの柵、おもちゃなどについたウイルスが他のウイルスに比べて長時間、感染力を持ったまま残るのです。そのため、感染対策として手を洗うことはもちろん、子どもたちがよく触れるものを消毒することが重要です。アルコール消毒がとても有効です。

上述の通り、RSウイルスは、乳児がかかると重症になる可能性があり、しかも付着した物を触ることでも感染してしまうやっかいなウイルスです。小さなお子さんのいるご家庭においては特に注意して、手洗いやよく触るもののアルコール消毒を行ってください。

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(小児科医 橋本直也)



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