小児科オンラインジャーナル

2018.09.18

学校検尿(1)どうして学校で検尿をするの?

毎年春になると学校で尿検査を受けますよね。「なんとなく毎年受けているけど、学校検尿って何のためにやっているの?」「検診にひっかかってしまったけど、腎臓の病気なの?」

そんなお子さんの検尿異常について2回にわけてご説明します。

【学校検尿は何を調べているの?】

日本では1974年に世界ではじめて学校検尿が開始されています。その後、台湾・韓国・シンガポールなどのアジア諸国で学校検尿が導入されていますが、欧米では学校検尿はありません。

現在の日本では小学生から大学生まで、血尿・蛋白尿・尿糖を検査しています。

【学校検尿をすることでどんな意味があるの?】

小学校では血尿は200人に1人、蛋白尿は1,000人に1人、蛋白尿+血尿は2,000人の1人の割合で、中学校では血尿は100人に1人、蛋白尿は200人に1人、蛋白尿+血尿は1,000人に1人の割合で陽性を指摘されています。

慢性腎炎という通院や治療を必要とする腎臓の病気の発見頻度は、小学生で1万人あたり3~5名程度、中学生で5~10名程度です。子どもの慢性腎炎の多くはIgA腎症という疾患で、重症な場合には将来、末期腎不全となり、透析や腎移植が必要となる疾患です。こういった疾患を早期に発見して、適切な治療を行うことで、将来腎不全になる子どもたちを少しでも減らすために学校検尿は行われています。

実際に日本の小児末期腎不全の患者数の割合は世界で一番少なく、アメリカの半分以下です。また、慢性腎炎によって透析が必要となる年齢は以前よりも高齢になっており、学校検尿による早期発見の効果と考えられています。

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(小児科医 佐藤舞)



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