子どもが紫外線を過剰に浴びると、皮膚の老化を早める、将来皮膚がんや目の病気をおこしやすくなる、とういことがわかっています。
強い真夏日、外出先では気をつけていたつもりでも気がついたらお子さんの肌が赤く日焼けしていた、なんてこともありますよね。そんなときの対処法について解説します。
(本記事は2021年1月22日に一部表記を修正しました。)
■赤ちゃんの日焼けでは脱水症状にも注意しましょう
日焼けはやけどのひとつです。皮膚の症状は、皮膚が赤くなる、皮膚がむける、水ぶくれができる、全身の症状は、発熱、嘔吐、活気低下など、多くは大人が日焼けしたときと同じような症状です。
しかし赤ちゃんは皮膚がとても薄いため、日焼けをしやすいので注意が必要です。また、日焼けによる活気低下から哺乳が低下すると脱水症状もおこしやすいので、注意が必要です。
■対処法は冷却・保湿・水分補給
まずは赤くなった皮膚をよく冷やします。タオルを水でぬらして日焼けしたところを冷やしてあげてください。タオルはこまめに交換しましょう。
次に保湿をします。日焼けした肌はとても乾燥しやすいのでたっぷりと保湿クリームを塗ってあげてください。
最後に水分補給です。多めに水分をとらせ脱水を防ぎましょう。
■こんなときは病院へ
自宅で皮膚のケアをしても、湿疹がある、かゆがる、水疱がある、発熱がある、ぐったりして水分がとれない、といった時には皮膚科または小児科を受診しましょう。
真夏の外出は紫外線の強い10時から14時をできる限り避け、外出時には日陰を歩いたり、紫外線カット効果のある帽子や衣類を使うことをおすすめします。日焼け止めクリームは普段の外出時であれば赤ちゃん用のSPF15-20、PA++をこまめに塗ってあげてくださいね。
小児科オンラインはこれからも皮膚に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 竹下淳子)
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