小児科オンラインジャーナル

2018.08.21

麻疹(はしか)が怖い3つのポイント

麻疹(ましん、通称「はしか」)の怖いところは「とても強い感染力」、そして予防するには「本人そして周りのワクチン接種」が大切です。麻疹の症状またワクチンを打つ大切さを確認していきましょう。

【怖いポイント1】 インフルエンザをも超える感染力

麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で感染力がとても強いのが特徴です。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。空気感染でも広がり、手洗いやマスクのみでは予防できません。対策としては適切な時期に予防接種をすることが大切です。

感染すると約10日間の潜伏期間ののち、熱、咳、鼻水といった風邪のような症状が出ます。体温が1℃程度下がり再び高熱と皮疹が全身に出現します。熱が下がったときに口の粘膜にやや隆起した白い斑点が出るのも特徴です。

【怖いポイント2】 麻疹の合併症

合併症は30%程度に併発し、その多くの場合は中耳炎、肺炎、下痢などが合併します。また、麻疹が発症した約1000人に1人の割合で、脳に炎症が波及して「急性脳炎」を発症することがあります。この急性脳炎が出現する時期は、発疹が出現して2-6日後頃のことが多く、発症した場合の致死率は約15%となります。

ごく稀に麻疹にかかってから10年程度経ってから遅れて発症する「亜急性硬化性全脳炎」があります。亜急性硬化性全脳炎は、約10万人に1人が発症し、発症すると徐々に運動障害、知的障害が進行して死に至る病気です。

【怖いポイント3】 治療がないこと

麻疹ウイルスに対する根本的な治療薬はありません。唯一、予防できるのがワクチンになります。そもそもの麻疹ウイルスの感染と、麻疹による合併症を防ぐためにも、ワクチンをみんなで接種しましょう。

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(小児科医 蘇哲民)



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