小児科オンラインジャーナル

2018.07.17

子どもがやけどしました!気をつけるべきポイントは?

お子さんが周りのものに興味をもち、いろいろなものに手をのばしたがるとき、周囲の大人はやけどに注意しなければなりません。

特に0-2歳のお子さんがやけどをしてしまうことが多いです。

それでは実際にやけどをしてしまった時に気をつけるべきポイントをお伝えします。

【何よりもまずは冷却を!】

熱いお味噌汁がかかった、アイロンを触ってしまった、ストーブに触れてしまった。そんな時はまず落ち着いて、速やかにやけどをした部分を流水で20分程度冷やしてください。水道水で構いません。

服の上から熱湯などがかかってしまった場合は、服を脱がさずに衣服の上から流水で冷やしてください。あわてて服を脱がせるとやけどした部分が悪化してしまうことがあります。

氷嚢などで冷やすことも効果的ですが、氷嚢を直接やけどにあてることは避けてください。

また自宅にある軟膏や薬剤を自分の判断で塗ることもやめましょう。

【やけどの際の受診の目安】

やけどは重症度により大きくは3つに分類されます。お子さんのやけどの状態が(2)や(3)の場合は早めの医療機関の受診を推奨します。(1)と思われる場合も、自己判断で放置せずに日中に診察を受けると良いでしょう。

(1)皮膚の表面が赤い:やけどした部位に痛みはありますが、数日以内に自然になおります。

(2)水ぶくれができたり、皮が剥がれたりしている:瘢痕(はんこん)が残る可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。また水ぶくれは無理に潰す必要はありません。

(3)皮膚が白くなったり、黒くなったりしている:皮膚組織のほとんどがダメージをおっている重症のやけどのため速やかな治療が必要となります。

【やけど後の感染には要注意】

医療機関で治療を受けた後は自宅で発熱しないか、注意してください。37度台の微熱であればたいていは問題ありませんが、38度を超える場合は感染の可能性も疑われるため、医療機関を受診してください。また、異臭や発赤が出現したり、浸出液が増加する場合も、感染の可能性が疑われます。

砂遊びやコンタクトスポーツなどは、やけどの傷が治癒するまでは控えましょう。

やけどもそうですが、小さいお子さんのいる家庭では事故予防が大切です。大きな事故が起こる前に、やけどの原因になりそうなものが近くにないか、いまいちど確認をしてみてください。

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(小児科医 田中俊之)



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