小児科オンラインジャーナル

2018.07.10

麻疹(はしか)から子どもを守るために予防接種を

沖縄での流行を受け、「麻疹」(ましん、通称「はしか」)という感染症に対して漠然と不安を持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

実はこの感染症、2008年の時点では国内で年間1万人強の感染者がいました。その後予防接種の2回接種が徹底され、2015年の時点で年間35人まで激減しました。

しかし、どうしても国境を超えた人の往来がある現代において、国外から持ち込まれることは防ぎきれません。万が一持ち込まれた場合に、その広がりを最小限に食い止めるためにできることは、子どもから大人までしっかり予防接種をしておくことです。

【スケジュール通り2回の定期接種を受けましょう】

まず、真っ先に心配になるのはお子さんのことだと思います。子どもを麻疹から守るために一番重要なことは、定期接種であるMR(麻疹・風疹混合)ワクチンをスケジュール通りしっかり接種することです。1歳になったら速やかに1回目を接種してください。そして、小学校にあがる前の1年間が2回目の推奨期間です。しっかりと免疫をつけることが重要ですので、必ず2回目も接種してください。

【流行地では 1歳未満のお子さんへの予防接種も推奨】

生後6か月以降であれば麻疹の予防接種をすることは可能です。もし、麻疹が流行している地域にお住まいであれば、生後6ヶ月以降1歳未満での予防接種も推奨されます。しかし、この場合でもその後の定期接種は本来のスケジュール通り2回接種する必要があるので注意が必要です。

流行地域以外にお住まいの場合は、ご希望があれば接種は可能ですが、強い推奨とまではなりません。

【大人も予防接種を受けましょう】

実は感染者の多くは20-40代です。これは当時(1977年~1990年生まれの人)の予防接種スケジュールの影響で、予防接種を1回しか受けていない方がいるからです。もしご自身が予防接種を2回受けていないのであれば、ぜひ追加で接種することをお勧めします。

ただし、妊婦さんは麻疹の予防接種を受けることができません。もし、予防接種歴がはっきりしない妊婦さんがいらっしゃる場合で、周囲のご家族も予防接種歴が不明の場合、ご家族がしっかりと接種しましょう。ご家族が防波堤となって妊婦さんを守ることをお勧めします。

たとえ麻疹が海外から持ち込まれたとしても、流行を拡大させないことが重要です。そのためには、お子さんの2回の定期接種を確実に行うこと、予防接種機会が1回であった世代へ必要に応じて接種を促していくことが求められています。

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(小児科医 橋本直也)



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