小児科オンラインジャーナル

2018.06.19

母乳育児Q&A(1)ちゃんとおっぱい飲めているのかな?上手な授乳の3つのポイント

母乳育児は頑張りたいけれどもうまくいかないことや、よくわからないことが多いですよね。何回かシリーズに分けて、母乳育児に関する疑問にお答えします。今回は授乳の姿勢やおっぱいの含ませ方のコツについてお話しします。

【正しいだっこの仕方を覚えましょう】

母乳育児をスムーズに進めるために大切なことは、正しいだっこの仕方(ポジショニング)とおっぱいの含ませ方を行うことです。だっこの仕方は、横抱き、脇抱き、縦抱き、添い乳などいろいろなやり方がありますが、どんなだっこの仕方でも重要なポイントは共通しています。

(1)赤ちゃんの体全体が母親の方を向き、お母さんと赤ちゃんの体が密着している
(2)赤ちゃんの頭と体が一直線に支えられてお母さんのおっぱいの方を向いている(頭と体がねじれたり曲がったりしていない)
(3)お母さんの体が前かがみにならない
(4)赤ちゃんをお母さんのおっぱいの高さに引き寄せる

よく見かけるのは、一生懸命飲んでもらおうとしてお母さんが赤ちゃんにおおいかぶさってしまう体勢です。そうではなく、赤ちゃんをお母さんの方に引き寄せて、体をぴったり合わせることが大切です。

【効果的におっぱいを含ませるには、赤ちゃんに大きく口を開けてもらうことがコツ】

赤ちゃんに効果的におっぱいを含ませるには、まず、お母さんの乳頭と赤ちゃんの口の位置が同じ高さになるようにします。そして、おっぱいで赤ちゃんの唇や鼻先をツンツンと刺激して、赤ちゃんが口を大きく開けるのを待ちます。大きく口を開けたら赤ちゃんを引き寄せて、乳頭だけでなく乳輪全体をくわえこむくらい深く含ませましょう。

一番のコツは「大きくお口を開けてもらうこと」です。
上手に哺乳できていないときのサインとしては、

・赤ちゃんの唇が内側に巻き込まれている
・哺乳中に舌打ちのような音が聞こえる
・赤ちゃんにえくぼができている
・お母さんが授乳中に痛みを感じる

などが挙げられます。このようなときは、おっぱいの含ませ方を見直してみましょう。

【お母さんが赤ちゃんにおおいかぶさるのはNG】

先にも書いたように、お母さんが前かがみになり赤ちゃんのお口に乳頭を「ねじ込む」ようにするのはよくありません。

そうしてしまうと、含み方が浅く効果的に母乳を吸うことができないうえに、乳頭痛の原因となってしまいます。

お母さんの体を赤ちゃんに近づけるのではなく、赤ちゃんをお母さんの方に引き寄せることを意識してみてくださいね。

赤ちゃんが上手におっぱいを飲めているかわからないと不安になるお母さんはとても多いです。今回ご紹介したようなポイントを見直してみても不安が残る際は、小児科オンラインの医師にお気軽にご相談ください。

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(小児科医 太田みのり)



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