小児科オンラインジャーナル

2018.06.05

子どもの睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症ってどんなもの?

お子さんが寝た後、急に起き上がったり叫んだりうなされたりすることはありませんか?突然そのようなことがあったらびっくりしてしまいますよね。この子どもに多い睡眠障害である睡眠時遊行症(すいみんじゆうこうしょう)、睡眠時驚愕症(すいみんじきょうがくしょう)について解説します。

【眠っているのに体が動いてしまう「睡眠時遊行症」、泣き叫んでしまう「睡眠時驚愕症」】

睡眠時遊行症は、脳は眠っているのに体が動いてしまう病気で、「夢遊病」とも呼ばれます。起き上がって歩き出したり、布団の上に座ることもあれば、廊下でおしっこをしてしまうようなこともあります。

睡眠時驚愕症は、眠りながら泣き叫んでしまう病気で、「夜驚症」とも呼ばれます。大きな声で話し出すこともあります。

【入眠して1~3時間後に起こることが多いです】

入眠して1~3時間後のノンレム睡眠と呼ばれる睡眠状態の時によく起こります。深い睡眠状態なので、起こそうとしても覚醒させることはとても困難です。

【多くのお子さんは成長に伴って自然に治ります】

これらの睡眠障害は比較的多くのお子さんが経験する症状で、遊行症は7-10人に1人、驚愕症は20-60人に1人の割合で起きているとの報告があります。5歳前後で初めて起こることが多く、成長とともに徐々に少なくなっていき、思春期までには自然に治ることが多いです。

【症状が出たらケガをしないように見守りましょう】

本人には眠っている最中の記憶はないので、朝本人に聞いても覚えていません。症状が出たときはケガなどをしないよう本人の安全を確保して、再度寝付くまで見守りましょう。昼間に刺激が多かったり疲労がたまっていたり、不安なことや強いストレスがあると症状が出やすくなります。そのため、昼間の不安を取り除いたり、身体を休ませることで症状が出にくくなることがあります。

一晩に何度も起きたり急激に頻度が多くなるときには、てんかんの可能性もあるため検査が必要です。また、症状が強く本人の安全が保てないときには薬物治療をすることもあるので医療機関で相談しましょう。

寝ていたお子さんが突然歩き出したり叫んだりしたら保護者の方もびっくりして不安になるかと思います。

お子さんの脳が昼間に受けた刺激を整理して発達しているのかな、と長期的な目で見守ってあげてください。

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(小児科医 竹下淳子)



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