【浅い傷はまず水道水でよく洗い流しましょう】
多くの場合は、清潔やタオルやガーゼなどで傷口を上から抑えることで、数分以内に血は止まります。落ち着いたら傷の状態を確認してください。擦り傷程度であれば、よく水道水で傷を洗い流し、タオルやガーゼなどで水気を取った後、ハイドロコロイドなどの被覆材を貼って経過をみます。2-3日に1回貼り替えを行いながら、傷が閉じてくるのを待ちます。この際の注意点としては、とにかくよく水道水で洗って傷の周りの異物・汚れを取り除くことです。異物が残ったまま被覆材で覆ってしまうと、のちに傷に感染が起こり、治りづらくなる原因となります。
【傷がかなり深い場合は医療機関を受診しましょう】
ぱっくりと開いた傷の場合や、なかなか血が止まらない場合には、糸による縫合やテープによる固定が必要になることがあるので、医療機関を受診してください。1-2分を争って受診をする必要はありませんが、傷から感染する可能性があるので、なるべくその日のうちに受診してください。医療機関を受診する場合は、子どもの傷の処置をしてもらえるか、電話でクリニックや病院に確認してから受診されることをお勧めします。
【数センチ程度までの傷は局所麻酔のみで縫合できます】
数mm~数cm程度の傷であれば、外来で局所麻酔のみでの縫合を行うことが多いです。顔であれば5日目前後、指や足の傷であれば10-14日目前後に抜糸を行うことが多いですが、あくまで目安であり、傷の状態や経過によって異なります。
小児科オンラインはこれからもお子さんの外傷に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 大西志麻)
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