花粉症といえば、鼻水やくしゃみが止まらなくなったり、眼がとても痒くなったりすることが有名ですよね。しかし、鼻や眼の症状だけでなく、皮膚が荒れて痒くなったことはありませんか?今回は花粉による「花粉皮膚炎」の対策をご紹介します。
【花粉が荒れた皮膚に付着して起きる花粉皮膚炎】
花粉皮膚炎とは、花粉が皮膚に接触することで起きる皮膚炎(接触性皮膚炎)と考えられています。荒れた皮膚に起きることが多く、アトピー性皮膚炎の30%程度の人が花粉により皮膚症状が悪化するとされています。アトピー性皮膚炎でなくても、乾燥している顔やこすって荒れている眼のまわりに起きやすいとされます。
【花粉から皮膚をしっかりガード】
花粉が接触しなければ花粉皮膚炎は起きないので、マスクや眼鏡、マフラーなどで花粉から皮膚をしっかりガードしましょう。自宅に花粉を持ち込まないことも大切です。できるだけツルツルした素材の服を着て、自宅に入る前によく花粉を落とすようにしましょう。
【帰宅後すぐにシャワーを浴びる】
皮膚に花粉が付いた状態では症状が悪化してしまうので、帰宅後はできるだけ早くシャワーを浴びるようにしましょう。髪に付いた花粉も洗い流すことができます。入浴後に着るものに花粉が付いていたら元も子もないので、花粉が飛ぶ時期の洗濯物は室内干しがオススメです。
【日常のスキンケアを強化する】
健康な皮膚には花粉が付いても花粉皮膚炎は起きづらいです。そのため、花粉が飛ぶ時期は、アトピー性皮膚炎の人はより入念に日頃の治療を、皮膚が乾燥がちな人はよりしっかりと保湿するように心がけましょう。これが何より大切です。
小児科オンラインはこれからも皮膚、アレルギーに関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 安藤友久)
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