お母さんにとって負担にもなりかねない母乳育児。実際お母さんと赤ちゃんにどんないい働きがあるのでしょうか。簡単に解説します。
(本記事は2021年1月22日に一部表記を修正しました。)
■1. 母乳の中には赤ちゃんにとって大切な成分がいっぱい
母乳の中には赤ちゃんの栄養成分だけでなく、赤ちゃん自身ではまだ作れない、感染から守ったりアレルギーを予防する免疫成分が沢山入っています。お母さんは母乳によって我が子が健康に育つ手助けをする成分をプレゼントしているのです。
■2. 母乳をだすホルモンはお母さんにとってもいい働きをします
母乳をだすオキシトシンというホルモンは産後の子宮を収縮させお母さんの回復を手助けします。またストレスを減らし穏やかにする心理効果もあり、幸せホルモンと呼ばれることもあります。赤ちゃんへの愛着がさらに深くなります。
■3. なんといっても赤ちゃんはお母さんと触れ合うのが大好き
授乳中はお母さんの肌に触れ密着できることで赤ちゃんは安心することができます。お母さんと赤ちゃんの結びつきにも効果的です。ミルクをあげるときも出来るだけ密着して赤ちゃんのお顔を見ながら授乳してあげましょう。
また母乳育児で乳幼児突然死症候群が予防できるという報告もあります。赤ちゃんにとっていいことづくしの母乳ですがお母さんにとっては大仕事。リラックスし楽しんで授乳することが何より大切です。周囲の協力を得て、自分にとって一番良い授乳のバランスを見つけてくださいね。
小児科オンラインはこれからも母乳や栄養に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 竹下淳子)
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