小児科オンラインジャーナル

2017.09.25

頭を打った!どんなときに病院を受診する?

お子さんが頭を打ったとき、病院を受診した方がいいのか、様子を見てもいいのか迷いますよね。以下の4つを参考に判断しましょう。

【1. 2歳未満なら危険な高さは90cm】

危険な頭の打ち方は、お子さんが車とぶつかった場合や、走行中の車の中で頭を打った場合です。他に心配なのは、2歳未満なら90cm、2歳以上なら150cm以上の高さから落ちた場合です。また、バットやボールのように固いものが激しく頭にぶつかった場合も心配です。そのような場合は病院を受診しましょう。

【2. 「なんか変だな」も大事なサイン】

心配なサインには、頭を打った後ですぐに泣かずに反応がない時間がある、ぼーっとして反応が悪い、ずっと不機嫌、何回も吐く、すごく頭が痛い、頭を打った前後のことを覚えていない、けいれん、耳や鼻からの出血などがあります。また、保護者から見て、「なんか変だな」も大事なサインです。

【3. おでこ以外のたんこぶは要注意】

お子さんが頭を打ったら、その部分をよく見て、やさしく触ってみましょう。目の周りに「くま」ができてパンダの目のようになったり、耳たぶの後ろにあざができたり、頭を触って段差があったりすると頭がい骨の骨折や頭の中の出血があるかもしれません。たんこぶは、ないよりあった方が心配です。おでこの骨は硬いので、少々のたんこぶは大丈夫。どちらかというと、おでこ以外のたんこぶの方が心配です。

【4. 頭を打ってから6時間は特に慎重に見守りましょう】

頭を打った後、特に最初の4-6時間が心配な時間です。様子を見る場合は、先ほど述べたことが新しくでてこないか注意してください。それ以降はいつも通りの生活で大丈夫です。めったにありませんが、その後具合が悪くなることもあるので、ぼーっとする、くり返し吐くなど気になることがあれば病院を受診することをおすすめします。

小児科オンラインはこれからもお子さんの外傷に関わる問題を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 鉄原健一)



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