小児科オンラインジャーナル

2017.07.13

1か月健診まで不安がいっぱい!ママと赤ちゃんが気をつけたい5つのこと

赤ちゃんとママが退院。さあ、かわいい赤ちゃんとパパママの生活がいよいよ始まります!でも、はじめはだれでも不安がいっぱいです。おっぱいは足りている?おむつかぶれができちゃった!…などなど。ここでは、主に1か月健診までに起こることが多いトラブルについて、原因や対処法をご紹介します。

【1. おっぱい足りてる?】

入院中は毎日赤ちゃんの体重を測りますが、自宅では同じようにはできません。母乳が足りているか不安になる人はとても多いと思います。
1か月健診までの間は、「赤ちゃんがほしがるときにほしがるだけ母乳をあげること」が原則です。母乳がしっかり出るようになる出産後3-4日以降は1日8-12回の授乳回数が一般的とされていますが、1回あたりの授乳量は個人差が大きく、授乳回数がもっと多くなることもあります。通常、赤ちゃんのおしっこの回数が1日7-8回以上であれば哺乳量は問題ないとされています。
また、母乳だけだと赤ちゃんが満足できない、おっぱいに傷があり授乳できないときなどは搾乳や粉ミルクで補うこともあります。適切な授乳方法はひとそれぞれであり、困ったときには母乳外来や小児科オンラインでご相談ください。

【2. 風邪をひいてしまった!薬は飲んでいい?】

産後、生活のリズムがガラリと変わることで体調を崩すお母さんも少なくありません。風邪薬を飲んだときは母乳をあげてはいけないのでしょうか。答えは「一般的な風邪薬の場合は母乳を中止する必要はない」です。いわゆる風邪薬や一般的な抗菌薬は、母乳に移行する量は少なく赤ちゃんに影響はないと考えられています。また、薬を飲む直前に授乳をすれば、さらにお薬の影響は少なくなります。もちろん、薬によっては授乳を中止する必要があるものもありますが、ごく限られたものだけです。

【3. おむつかぶれはどうしたらいい?】

うんちの回数が多いと、おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)ができることがあります。対処法の原則は「おしりに刺激を与えない」ということです。刺激になるものは主に2つあります。
1つ目はおしりふきです。うんちをゴシゴシ「ふき取る」のは刺激になります。おしりふきをやめて、ぬるま湯ですすぎ流したあと(ドレッシングボトルのようなものにお湯を入れて、おしりにかける)ガーゼで押し拭きするか、ベビーオイルに浸したコットンを滑らせるようにしておしりをなで拭きするようにしてみましょう。
2つ目はうんちそのものです。便自体が刺激になるので、マメにオムツを取り換えましょう。また軟膏があれば、うんちが直接肌につかないように壁をつくるイメージで軟膏をたっぷり塗るといいですよ。
この2点を試してみて、それでもおむつかぶれがよくならないときや、皮膚が赤く剥けてしまうときはぜひご相談ください。

【4. 赤ちゃんの呼吸にムラがある?】

赤ちゃんは時々呼吸が浅くなったり、少しの間呼吸をお休みしたりすることがあります。生後1か月くらいまでの間は赤ちゃんの呼吸は不規則であり、呼吸を司る機能が成熟することで徐々に規則的になっていきます。また、授乳中や授乳後、強く泣いたあとも呼吸が不規則になりがちですが、すぐに元に戻るようであれば問題ありません。
しかし、15秒以上呼吸をお休みする、顔色が悪くなる、機嫌が悪い、飲みが悪いなどのサインが見られたときは、原因を探す必要があるので小児科を受診してください。その際、呼吸の様子を撮影した動画があれば、とても役に立ちます。

【5. おへそがじゅくじゅくしている?】

退院するときにはまだおへそがついていることが多いですが、生後1週間前後、遅くても生後2週間までにはおへそがとれます。しかし、その後もいつまでもおへそが乾かず、黄色いうみがついていたり、臭いがすることがあります。そのような状態を「臍肉芽種(さいにくげしゅ)」と言います。うみが増える、おへその中や周囲が赤くなる、出血するようなことがあれば、処置が必要となるので小児科を受診してください。

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(小児科医 太田みのり)



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