©ママリ
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夫婦間でよくあるイライラについて、カウンセラーに解決法を聞く連載。第4回は「義母の肩を持つ夫に腹が立つ」です。義母との関係に悩んでいるのに、夫はいつも義母の味方…そんなときには腹が立ちますよね。とはいえ、夫との関係性を悪化させてしまっては、立場が悪くなるばかりかもしれません。この記事では、不毛なけんかを回避しつつトラブルを解決する方法についてカウンセラーがアドバイス。後半では、同じ悩みを持つママのアドバイスも紹介します。
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嫁の立場からは意見しにくい義母。夫には義母の肩ばかり持たず、味方になってほしいところですよね。ここからは、カウンセラーのいまいちづこさんからのアドバイスをお伝えします。
夫が義母の肩ばかり持っていたら、イライラしますよね。夫への「頼りにならない」というイライラの裏には、自分の意見が義母に直接伝えられないもどかしさや、その気持ちを理解してもらえない寂しさもあるのではないかと思います。
そんな気持ちを和らげつつ問題を解決するには、以下の2つのことをやってみてください。
夫と義母の関係性にもよりますが、夫が「自分の親を悪く言われた」と怒り出す状況は避けたいものです。そのためには、義母の人格を否定する伝え方は避けましょう。
また、「あなたは親には甘い」「いつもお義母さんの味方だね」などのフレーズは、夫が自分を否定されたと感じやすい言葉です。夫があなたに心を閉ざしてしまったら、解決策について話し合える状態ではなくなってしまいます。
夫に悩みを話すときは「愚痴」ではなくあくまで「相談」として話しましょう。例えば「お義母さんのこんな言葉が悲しかったの。どうすればわかってもらえると思う?」などと冷静に話してみることです。
また、夫に相談するタイミングは、リラックスしているときがベター。夫にとって「母親と妻のすれ違い」は心のエネルギーがかなり必要な話題のため、疲れているときに相談しても解決に向かいにくいかもしれません。
おいしいものを食べているときや休日でリラックスしているときなど、できるだけお互いにご機嫌な状態で話せるのが理想です。「お義母さんにこう言ってもらえると助かるんだけど」「この件はあなたが決めてくれるとうれしい」など、具体的に伝えつつ頼りにしている雰囲気を出せると、夫も一緒に考える気持ちになりやすいでしょう。
ここからは、義母の肩を持つ夫にイライラしていたママたちの声をご紹介します。夫婦によって、解決への道筋はそれぞれ。あなたに合った方法があれば参考にしてみてくださいね。
嫌味言われて嫌かもしれませんが今回は頑張ってみて、難しいときはしっかり旦那さんにも間に入ってもらって(もちろんこちらの味方してもらって)、今回のことで義母さんと合わないなと感じたら、少し距離を置いてもいいかもしれません。
夫に間に入ってもらいつつ、よい関係を築くのが難しいなら距離を置くという声です。
夫に相談しながら義母との関係を改善しようとしても、結果として義母に変化が見られない場合は、距離を置くというのも一つの解決策かもしれませんね。
私はもう今迄、悩み過ぎていい嫁になることを諦めました。無理なものは無理だし嫌いですもん。旦那とも何回喧嘩したことか。
たどり着いたのはいい嫁をやめることです。会わせなくちゃいけないと思うからきついのでは?もうどう思われてもいいやと開き直ったら楽になりましたよ(*^^*)
心のどこかで「義母とうまくやらないと」と思っていると、意見が合わないたびに気疲れしますよね。そんなときは「もういい嫁でなくてもいい」と割り切るのも手です。
アドバイスを受けてもその通りにしなくていい、不機嫌になったとしても気にしない。そう心に決めたら少し楽になれるかもしれません。
友達に言われたのですが『義理の家族にしろ実の家族にしろ身内で嫌なことがあったら友達に愚痴れ。
友達で嫌なことがあったら家族に愚痴れ。
そうしたら揉め事もないから。』って言われて妙に納得しました!(笑)
どうしても愚痴を言いたい、気持ちを吐き出したいというときは、義実家とはまったく無関係の友達に話すのも手。利害関係がない分、思いっきり話せて怒りを発散できるかもしれません。
家族という長い付き合いになる人のことだからこそ、まったく関係がない人の方が後腐れがないという見方もできますよね。
義母との距離感は難しく、関係性に悩んでいる方はいるでしょう。そんな中で夫が義母の味方ばかりしていたら、寂しい気持ちになりますよね。寂しさが募れば、夫への怒りに変わってしまうこともあるでしょう。
しかし、夫は味方でいてほしい存在だからこそ、敵対するのは避けたいところ。怒りを覚えたら一度立ち止まり、解決に向かうコミュニケーションができるといいですね。
取材協力:チャームポイントLab.主宰 公認心理師 いまいちづこさん
著者:hattiki0421
記事の監修
チャームポイントLab. 代表
いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行う「チャームポイントLab.」を2015年に開業し、多くのママの悩みをサポートしている。現在は、個別カウンセリング、夫婦カウンセリングの相談に応じながら、ペアレントトレーニング、カップルトレーニングの講座も行っている。また、NHK文化センターにおいても「女性のためのマインドフルネス」などの講師を務めている。女性起業家として、また、小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。
※この記事は、ママリから許可を得て転載しています。
※2020年05月29日時点での情報です。