働いているママの中には、子供と関わる時間が十分にとれていないと思っている人がいるのではないでしょうか。実は私もそのうちの一人です。1日は24時間、これは誰にでも平等に与えられた時間です。ただ、時間はたくさんあるように見えてあっという間に過ぎていくもの。仕事は大切だけれど、子供との時間も大切にしたいですよね。仕事をしながら子供とのコミュニケーションがとれないことにジレンマを感じた私の体験談をご紹介します。
私は仕事をしながら2人の子供を育てています。子供とはできるだけコミュニケーションをとるようにしたいと思っているものの、それができない日々を送っています。
私が仕事をしている平日は子供たちは保育園に、私は職場にいます。会話したり遊んだりする時間は朝か帰宅後しかありません。朝家を出るまでの時間は朝食や身支度で毎日バタバタ、少し余裕を持って起きてもなぜか時間はギリギリです。
帰宅後も夕食や入浴、洗濯などで時間はあっという間に過ぎ、気づけば寝かしつけの時間です。合間の時間で少し話すことができても、ゆっくりと子供たちとコミュニケーションをはかる時間が取れません。
子供たちは「ママ!これみて!」と話してくれるのに、私は遠くから何かしら作業をしながら相づちを打つだけという日もしばしば。ふとした瞬間に「これではいけないな、でもどうしたらよいのだろう」と思うものです。
確かに仕事はやりがいがあります。でも、子供たちとの時間が十分にとれていないというもどかしさをいつもどこかで感じている日々を送っています。
私は週に5日、9時から17時まで勤務していて通勤時間が片道1時間ほどかかります。そのため子供たちは保育園に約11時間滞在していることになります。
私の勤務時間よりもさらに長い時間を保育園で過ごしています。本人や保育園の先生の話を聞くと、とても楽しく過ごしていることがわかり安心するのですが、同時にお迎えのときの待ってましたといわんばかりの表情でこちらに駆け寄ってくる姿を見ると、まだ甘えたい時期なのに無理をさせているかな、と少し心が痛むことがあります。
さらに、時間に追われる朝は、子供たちにも何かと「早くして!」と急かしてしまいます。仕事をしているのは子供の希望ではなくあくまでも親の都合なのにも関わらず、支度が進まない子供たちに怒鳴ってしまうことがあります。子供たちからしたら理不尽極まりないですよね。
ふと我に返ると、さまざまな場面で私の都合を子供たちに押し付けているのではないか、と感じるときがあります。
2人の子供は3歳と1歳、やんちゃ盛りの男の子と女の子です。特に上の子は言葉を覚え、毎日帰宅後はその日のできごとを話してくれたり、保育園で覚えた歌を披露してくれたりと、まるで発表会のような日もあります。下の子もまだ会話はできないものの、何となく覚えた単語を一生懸命伝えようとしてくれます。
でも、平日帰宅後は夕食の支度に洗濯、お風呂の準備などやることが山積み。ましてやお腹が空いている子供たちはすぐに食べ物を求めるため、子供の話に耳を傾けるどころか手を止めることすらできません。
そのようなとき、どうしようもないときは、夕飯に影響しない程度のお菓子とテレビに頼ります。テレビはずっとみせるわけではないし、その分夕食のときに会話を楽しむようにしたり、寝る前に一人ずつギュッと抱きしめたりする時間をとるようにしています。
また、ワーキングママならではかもしれませんが、平日は自宅でゆっくりと話をする時間が取れない分、保育園の送り迎え時に自転車に乗りながら会話をしたり、帰りに公園に寄ったりして遊んでから帰宅することもあります。
これは母である私の体力が残っているかどうかにもよりますが…。でも、少しでも子供のために時間をつくろうとすることが、子供にも伝わりお互いによい関係を築けるのではないかと思います。
私にとって子供とのコミュニケーションの時間は貴重な時間であると同時に、私自身が母として成長できる時間であると思っています。子供たちと接しているとたくさんの気づきがあります。子供たちを叱咤激励しているつもりが、私自身の行いを改める機会になることもあります。
平日は仕事で朝晩の短時間しか接することができませんが、だからこそ遊んだり会話したりする時間は濃く貴重です。また、私自身の性格上子供と長時間遊ぶということが苦手なため、短期集中型でのコミュニケーションをはかると決めています。
時間に限りがあるからこそ、その瞬間を大切にできるようになったと思います。今までは時間の使い方がうまくなかった私ですが、そういった意味では、子供たちに感謝すべきこともたくさんあるかもしれませんね。
子供たちだけで遊んでいる時間もありますから、その時間に家事をしたり、少し休憩する時間としていますが、そのときもできるだけ子供たちのことを観察するようにしています。なぜなら、子供の成長はあっという間だからです。
仕事をしているときは一緒にはいられませんが、少しの成長もしっかりと記憶に残したいと思っています。だからこそ、子供たちと接する時間は大切な時間ですし、私を母として頼ってくれる喜びを感じる時間でもあります。
育児や仕事に追われる生活を送っていると子供と接する時間がおろそかになりやすいものです。頭ではわかっていても、「ちょっとまって!後にして!」という言葉を使ってしまうことがしばしばあります。
でも、時間には限りがあります。子供は日々成長していて、今という時間は過去となってしまえば二度と戻ることはありません。
今子供との時間がきちんと取れていないと不安に思っているママ、大丈夫です。そう思った瞬間からできるだけ子供との会話やふれあいの時間を持つように意識して、コミュニケーションをとればよいのです。子供との関わり方は千差万別で正解も不正解もないと私は思っています。
ママも人間ですから、いつでも元気でいられるわけではありません。身体が疲れてしまうこともありますし、気分が乗らない日もあります。常に子供たちと関わり、笑顔のママであり続けることは難しいと思います。
私は、笑顔でないことの方が多いし、怒ってばかりいると自分でも思っています。実際に子供にも「ママは怒ってばかりいる」というようなことをいわれたことがあります。コミュニケーションも十分にとっていない日の方が多いと思います。
でも子供はママが大好き。限られた時間だからこそ充実した関わりを持てるとよいなと私は考えています。
著者:shiori24
2017年08月09日時点での情報です
※この記事は、ママリから許可を得て転載しています。