非常食消費レシピ!家族で防災意識を高めよう

  • 2020.09.01

2回にわたり防災をテーマにお伝えしているこのコラム。今回は災害に備えた「食」の考え方と、子どもと作れる非常食を使ったスイーツレシピをご紹介します。

非常食備蓄の方法はふたつ

非常食の備蓄には、主にふたつの方法があります。ひとつめは「ローリングストック法」。レトルト食品や乾麺、缶詰などを非常食として保管しながら、賞味期限が近付いたものを日常的に食べて買い足すことを繰り返す方法です。もうひとつは、アルファ米やフリーズドライ加工食品、カンパンなど、非常時用の食品の備蓄です。

長期保存が可能な非常食でも気付いたら賞味期限が切れていた、なんてこともよくありますよね。非常時に備えた最低3日~1週間の食品を保管しながら、日ごろから消費して買い足していくことでムダを減らすことができます。

非常食の賞味期限が迫ったら?

賞味期限が切れた非常食も処分しなくて大丈夫。実は、非常食もふだんの献立としておいしく食べることができるのです。アルファ米は、お湯や水を加えるだけで柔らかいご飯ができあがるお米。主食としてそのまま食べてもOKですが、顆粒コンソメのスープで炊いて粉チーズを振ればリゾットになります。缶詰のパンは、フレンチトーストやパンプディングにしてもおいしいですよ。パンプディングは、卵・牛乳・砂糖を混ぜた液にカットしたパンを浸し、耐熱皿に入れてオーブンで焼けば完成です。

カンパンで簡単おいしいスイーツレシピ

カンパンは非常食としてよく知られている食品。でも、賞味期限が迫ったカンパンの扱いに困ったことはありませんか? そのまま食べるにはパサパサしているし、ちょっと物足りないという声も聞かれます。そこで今回は、お子さまも喜ぶカンパンを使ったスイーツレシピをご紹介。どちらも簡単なので、ぜひお子さまと一緒に作ってみてください。

【カンパンティラミス】

~材料(25×15㎝の容器1個分)~
クリーム生地
●マスカルポーネ ・・・200g
●卵黄      ・・・2個分
●生クリーム   ・・・200ml
●グラニュー糖  ・・・70g

ビスケット生地
●カンパン ・・・ 1缶
(A)
・インスタントコーヒー(カフェインレスがおすすめ)・・・大さじ1
・お湯 ・・・100ml
・砂糖・・・大さじ1と1/2
●ココアパウダー・・・適量

① (A)の材料を混ぜ砂糖を溶かし、コーヒー液を作る。
② カンパンを器の底に敷き詰め、①を刷毛でたっぷりと全て染み込ませる。

③ ボウルに卵黄とマスカルポーネを入れ、泡だて器でとろっと落ちる程度まで泡立てる。
④ 別のボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ7分立てにする。
⑤ ④に③を2~3回に分けて加え、なめらかなクリーム生地にする。

⑥ ②に⑤を流し入れ平らにならして冷蔵庫で2~3時間冷やし固める。食べる直前にココアパウダーを茶こしでふる。

お子さまにおすすめなのは、カンパンを敷きつめる作業やコーヒー液を塗ってもらう作業。4~5歳以上ならクリーム生地を作るお手伝いもできます。「クリームがなめらかになってきたね!」と、食材の変化を楽しみながら作りましょう。

【揚げない黒糖かりんとう】

~材料(カンパン1缶分)~
●カンパン ・・・1缶
(A)
・黒糖+カンパンに入ってる氷砂糖  ・・・110g
・水           ・・・50g
●白ごまやピーナッツなど・・・お好みで

① フライパンに(A)を入れて加熱する。
② 黒糖と氷砂糖を煮詰め、表面に大きな泡がブクブクしたら白ごまとカンパンを入れ、1個ずつはがれるように炒め絡める。

③ かりんとう同士がくっつかないようにバットに広げて冷ます。

お子さまには加熱前の黒糖と水を混ぜてもらう作業や、③のお手伝いがおすすめです。黒糖は加熱すると高温になるため注意。黒糖が黒蜜になっていく様子をお子さまと観察するのもいいですね。

普段使いにもおいしい備蓄品、揃えてみませんか?

備蓄食品も家族で料理して、おいしくいただくことができます。ふだんから家族で非常食の賞味期限をチェックして、「これは今週末に食べようか?」と話してみるのもいいですね。ローリングストック用の食材を家族で選ぶのも良いでしょう。「4人の1日分はどれくらい?」と考えながら買い物をすれば、子どもが備えの大切さを知るきっかけが得られますよ。

イオンは、日常のストックと災害時の備えを兼ねたローリングストックをおすすめしています。
毎日の食事が非常食に! ローリングストック
https://chirashi.otoku.aeonsquare.net/pc/chirashi/bousai/r_stock.html
イオンの売り場には、おいしくてバラエティ豊かな備蓄にぴったりの食品が揃っています。「食」の備えで、家族の安全を守る対策を進めてみませんか?

●この記事を書いた人
加野 有美(かの ゆみ) エスキッチン食育サポーター
大学卒業後より料理講師など食に携わる仕事を経て「食べること=生きること」をモットーに、多くの人が健康的でイキイキと過ごすことができる食の提案をしている。旬の野菜料理やパン、製菓を得意とする。調理師・食育インストラクター・国際薬膳食育師など食に関する資格を多数所持し、食育講座やレシピ提案、ライター業、イベント、出張料理と多岐にわたり活動中。保育士資格を保有し、子どもたちの食育にも力を入れている。

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