産婦人科オンラインジャーナル

2022.05.11

妊娠中のバランスのとれた食生活~適切な体重管理のために~

2021年3月に、妊娠中の女性の適切な体重増加量について、厚生労働省は目安を引き上げる方針を固めました。新たな増加量の目安は、妊娠前の体格指数(BMI)が25未満の「やせ型」と「普通」の人で、従来の7~12キロから10~15キロに引き上げられました。上限を5キロとする体重管理は、BMI30以上の「肥満」の人に限定されました。体重増加を恐れて極端な食事制限をすることは胎児の発育に好ましくありません。正しい知識を身につけて、健康的な妊娠中の食生活を送りましょう。

■「普通」の体格の人は、1週間で300~500gの増加

通常、悪阻(おそ)が終わる妊娠12~15週くらいから、妊婦さんの体重はどんどん増加していきます。なかには、水を飲んでも体重が増える、という表現をされる方もいるほどです。しかし、胎児の順調な発育のためには、適切な体重増加は必要なこと。体調や食欲の変化があって当然ですが、極端に体重が増えたり減ったりすることはなるべく避けましょう。

「普通」の体格の人は、1週間で300~500gの体重の増加が理想的です。ストレスにならない程度にこまめに体重計にのるなどすると、体重の増減にも気づきやすくなります。

■妊娠中のエネルギー必要量は+250~400kcal(妊娠中期以降)

妊娠初期から後期にかけて、1日あたりのエネルギー必要量は妊娠初期(14週未満)で+50kcal、妊娠中期(14~28週未満)で+250kcal、後期(28週以降)で+450kcalほど、妊娠していない時に比べて多くなります。

十分な量、栄養バランスの食事をとりましょう。タンパク質を多く含む肉や魚を中心としたおかずと、野菜を中心としたおかずは必ず取り入れるようにしましょう。

■体重がオーバー気味のときは、一品ものは避け、飲料や間食の見直しを

体重に気をつけているのに増える一方、という妊婦さんの食事内容を聞いてみると、菓子パン、丼もの、麺類、など高カロリーで手軽に食べられるものを選んでいる傾向にあります。例えば昼食にラーメンを食べるときは野菜の多いタンメンを選び、間食にはタンパク質のとれるヨーグルトをとる、などするのも良いでしょう。

食事は気を付けているのに、という方でも糖分の多い野菜ジュースを多く飲んでいたりする方もいらっしゃいます。自分では気づいていない点や、また、手間をかけなくても工夫できる栄養管理もありますので、こんなこと、と思わずに産婦人科オンラインで聞いていただくのも助けになると思います。
「バランスのよい食事って?」と思ったら厚生労働省の指針が参考になります。

ご紹介したように、発達障害はまわりから見ても障害かどうか分かりづらいことがよくあります。身体の障害と違って見た目では判別がつかないですし、できる人には「なぜできないのか理解できない」ことが多い障害です。

まずは子どもがどう感じ、何を考え、どうしたいと思ったのか、丁寧にひも解いていく必要があります。とんでもない行動に見えても、その子なりの考えや理由があって行動に至っているのです。

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(産婦人科医 白井有香)

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