小児科オンラインジャーナル

2024.02.29

自宅での鼻吸い器の使い方(タイミング、コツ、器機の選び方)

小さいお子さんのいるご家庭では、自宅で鼻吸い器を使っていらっしゃる方も多いと思います。

今回は、鼻吸い器を使用するタイミングやコツ、器機の種類や選び方についてご説明します。

■寝る前・起床時やお風呂上がりに吸ってあげると効果的です

鼻水のため寝られない・哺乳ができない・呼吸がしづらそう、といった場合はなるべく鼻水を取ってあげたいですよね。

特に有効なタイミングは、寝る前(寝付きやすい)、起床時(睡眠中の鼻汁が多くたまっている)、お風呂上がり(分泌物が軟らかくなっており吸いやすい)などでしょう。

1日何回まで、と決まりがあるわけではありませんが、あまり頻繁に繰り返すと鼻粘膜を傷つけたり、お子さんが嫌がって拒否してしまうこともあります。

必ずしも常に全て取りきらないといけないわけでは決してないので、タイミングを見計らっておこなってあげて下さいね。

■垂直にノズルを挿入し、1回3-4秒までを目安に吸引してあげましょう

鼻吸い器を使用する際には、まず体勢が重要です。頭が固定されていれば基本的にOKなのですが、お子さんを仰向けに寝かせて、保護者の方の膝や太ももでお子さんの頭や手・腕を固定する体勢がやりやすいでしょう。保護者の方の鼻に吸引器を当てて見せるのも有効かもしれません。

次に、ノズルの挿入のコツです。鼻の穴は下の方に向いているのでこの向きに沿うように挿入しがちですが、「顔に対して垂直方向」にゆっくり挿入すると、鼻の穴の奥やのどに近いところにたまった鼻汁が取れやすいです。この時、ノズルを強く押し込む必要はありません。粘膜を吸ってしまったり、鼻中隔(左右の仕切り)を傷つけたりしないように注意しましょう。

挿入してから少し角度を変えると、よく吸えるポイントがみつかることがありますので、そこで保持して吸ってあげましょう。

吸引時間は1回につき3-4秒以内までで、これを左右交互に数回ずつで十分でしょう。

■鼻吸い器の種類は一長一短

保護者の方が口で吸うタイプのものは、安価で、吸引力をご自身で調節できて安全な一方、奥の方にある鼻汁までは取り切れないことがあります。また、吸引を行う保護者の方も風邪をもらってしまう可能性が多分にあります。

電動タイプは据え置き型のものやハンディタイプのものがありますが、いずれも口で吸うタイプに比べると吸引力は強く、中でも据え置き型は吸引力が強いと言えるでしょう。また、据え置き型では電源が必要で回路の組立てや洗浄が煩雑なこともありますが、ハンディタイプは電池式の物が多く、持ち運びには便利です。最近は静音性にすぐれた製品も市販されてきていますが、それでも特に据え置き型では音が大きいのが一般的で、お子さんによっては音だけで怖がってしまう場合もあります。

過度に吸引したり粘膜を傷つけたりすることなく、症状が和らげられれば鼻吸いの効果は十分ですので、機能性や使用頻度・価格によって最適なものを選んでいただくとよいでしょう。

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(小児科医 金山 拓誉)



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