小児科オンラインジャーナル

2023.08.25

一瞬で起きてしまう子どものやけどは、とにかく予防を!

東京都内だけでも、年間400名以上がやけどで救急搬送されていることをご存知でしょうか。
その中でも0歳と1歳が半数以上を占めます。

今回はそのやけどの事故の予防についてお伝えします。

■小児や高齢者は、やけどが重症になりやすい

小児や高齢者は皮膚が薄いため、特にやけどが深く重症になりやすいです。
それほど深くない場合でも広範囲に及ぶと重症となり、入院治療が必要となることもあります。

やけどでできてしまうケロイドや瘢痕(はんこん)や瘢痕拘縮(ひきつれ)は、強いかゆみや痛みの原因となったり、機能面の問題を残すことがあります。

特に小児の場合、機能面の障害は正常な発育にも影響を及ぼすため、とにかく予防する事が大事です!

■蒸気によるやけどに要注意

熱湯がやけどの原因になるのはもちろんですが、電気ケトルなどの電化製品から出た直後の蒸気も高温で、70度以上になります。68度あればたった1秒で深いやけどになります。

あるアンケートでは、約4割の人が家電から出る蒸気によって乳幼児がやけどすることを想定していませんでした。蒸気によるやけどにくれぐれも注意しましょう。

具体的には、蒸気を出さない、チャイルドロックがついている電化製品を使用する、湯漏れ防止機能があるケトル、熱湯蒸気が出ない加湿器、テーブルクロスは使用しないなどの対策をとるとよいでしょう。

また、抱っこしたままの調理や熱い物の飲食は避けましょう。

子どもの発達の段階によっても起こりうる事故の種類、予防方法も異なります。

お子さんの状況をよくご存じのみなさんが、ぜひ事故予防の方法を日々考え、実践してください。

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(小児科医 内藤真紀子)

国民生活センター「家電から出る蒸気による乳幼児のやけどにご注意!」
American Burn Association, SCALD INJURY PREVENTION, Educator's Guide
日本形成外科学会「やけど(熱傷)」
こどもの救急「熱傷」
政府広報オンライン「家の中の思わぬ危険。乳幼児のやけど事故にご注意を!」
消費者庁「やけど事故」
American Academy of Pediatrics, Burn Treatment & Prevention Tips for Families



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