小児科オンラインジャーナル

2023.02.22

はじめての歩行~発達や受診の目安~

お子さんのはじめての歩行は保護者の方にとって、とても待ち遠しい、嬉しいイベントです。
その開始時期には個人差があり、「うちの子はまだ歩かない」とご心配されている保護者の方もおられると思います。

今回は歩行の一般的な発達経過や、受診を考えた方が良い目安をご説明します。

■歩行開始は平均的に1歳前後ですが、個人差があります

お子さんの首の座り以降の大きな運動発達(寝返り、お座り、ハイハイなど)は個人差があり、一般的な月齢から2,3か月程度遅いこともあります。

その中でも二足歩行はさまざまな経過をたどることがあります。平均としては1歳前後で可能となることが多いですが、全体の目安としては1歳6か月で99%のこどもが一人で歩けるようになるといわれています。

日本では、母子保健法により各自治体に1歳6か月健診が義務付けられているため、歩行を開始しているかどうかは主にこの健診で確認されます。

■1歳6か月で歩行を開始していなければ、小児科を受診してください

1歳6か月で歩行を開始していない場合は、脊髄や脳、筋肉の病気の可能性を考慮して、小児科医の診察や検査、フォローアップを受ける必要があります。

診察では筋肉の緊張や力、神経の診察をしたり、大きな運動発達以外(細かい手の動きや言葉の理解などの精神面)にも着目したりしています。
中にはシャフリングベビーのように、基本的には将来的に問題の残らないケースもありますが、経過をみないと判断が難しいケースも存在しますので、必ず小児科にご相談ください。

■健診では歩き方も確認しています

歩行の発達は、初めは1歳頃に両腕を肩の高さにあげたhigh guard(ハイガード)をとり、1歳2~3か月で両腕が中間まで下がるmiddle guard(ミドルガード)となり、1歳6か月を過ぎると両腕を下におろし、上下肢の運動にバランスが取れたno guard(ノーガード)となります。この段階で小走りが可能となります。
そのため、私たち小児科医は1歳6か月健診や診察の時に、歩行の状態も確認しています。

また歩き方の異常には内科的な病気だけではなく、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)等の整形外科的な病気が隠れていることもありますので、歩き方がご心配な場合は、動画を取り、小児科オンラインでご相談していただくことも可能です。

1歳6か月までに歩行をしない場合は、小児科を受診しましょう。

さらに詳しく聞いてみたい方は、アプリメニュー内「産婦人科・小児科相談」より、小児科オンラインの医師にご相談ください。

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(小児科医 竹田加奈子)



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