小児科オンラインジャーナル

2022.08.10

子どものケガ~おうちでできるはじめの対応と予防~

子どものケガはどんなものでも心配ですよね。今回は受診の目安と、おうちでできる傷のケアと予防について解説します。

■小さな擦り傷や切り傷は流水できれいに流します

小さな擦り傷や切り傷は、たくさんの水で洗いましょう。消毒薬は、かえって傷口の正常な組織を傷つけることもあるので、必要ありません。
血が出ていれば、洗った後きれいなガーゼで5分程度強く押さえましょう。
傷に汚れが残ると、化膿したり、ホクロやイレズミのような跡になったりすることがあります。深い傷や汚れが取りにくい傷、錆びた刃物やギザギザしたもので切った傷の場合は、病院を受診しましょう。
顔などで傷跡が気になる場合は、形成外科や皮膚科を受診すると良いですね。

■傷は湿潤状態を保ちましょう

傷は湿った状態の方がきれいに治ります。消毒薬やガーゼで無理に乾かすことはやめ、ハイドロコロイドなどの絆創膏で保護しましょう。ハイドロコロイドによって、傷口から染み出してくる体液を閉じ込め、傷の自己治癒を早くできます。

■やけどは20分冷やします

ホットプレートや熱い料理の湯気など、日常生活にはやけどの危険がたくさんあります。子どもの手が届かないところで作業しましょう。
万が一やけどをした場合は、冷水で20分以上冷やしましょう。保冷剤を長く当てておくと凍傷になる恐れがありますので注意してください。
ヒリヒリする程度の小さなやけどは様子を見て構いません。子どもの手のひらより大きいサイズのやけどや、水疱になったやけど、痛がって「いない」やけど(痛みのないやけどの方が重症であることがあります)は病院へ行きましょう。
また、こたつやカイロでの低温やけどは、広く深いやけどになることがありますので、注意が必要です。

■ドアの指挟みに注意

引き戸(レールを横にすべる戸)は勢いよく閉めたり、戸の端を掴んだまま閉めたりすると危険です。ゆっくり閉める癖をつけましょう。また、両方向から戸を開けると思わぬケガにつながります。生活に支障がなければ、片方を使わないことにしてもいいですね。
開き戸(蝶番のあるドア)は、取っ手の方に手が挟まれないかもちろん、蝶番の方で挟まれるとテコの原理で大きな力が加わり骨折や指の切断などの重篤なケガにつながります。
玄関やトイレなどでも、ドアの近くで待たないように伝えましょう。
鉄製などの重い開き戸は、指が挟まってもドアは止まりません。蝶番があるところにフィンガーアラートやフィンガーガードといった指詰め防止製品を使用するのもおすすめです。

■痛みが続く、周りが赤い、腫れる時は受診しましょう

子どもは痛みなどの症状をうまく伝えられないことがあります。
・ケガをした部分の痛みが続く
・周りが赤くなったり腫れたりしている
・傷口が臭う
・動きがいつも通りでない
この場合は、細菌感染や深い傷の可能性がありますので受診しましょう。

元気に動き回る子どもたちが安全に生活できるように、身の回りに危険がないか、今一度見直してみてくださいね。ケガをする前の予防を心がけましょう。

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(小児科医 金澤結)



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