小児科オンラインジャーナル

2022.06.29

焦らないで大丈夫!トイレットトレーニングを進めていくためのチェックリスト

トイレットトレーニングを始める中では、早い時期にオムツが外れる子もいれば、なかなか思うように進まない子もいます。イヤイヤ期と重なって、ストレスを感じ、悩まれるご家庭も多いと思います。他のお子さんと比べずに、その子に合った方法を見つけるお話をします。

■トイレットトレーニング開始の4つのサイン

膀胱に尿を貯める、尿意を感じる発達には個人差があります。このため、トイレットトレーニングを始める最適な時期はひとりひとりで違います。年齢で区切るのではなく、次のようなサインがある場合に始めてみましょう。

(1)周囲の人がトイレに行くことに興味がある、便座やおまるに座りたがる。

(2)尿意を感じ、伝えることができる。これは膀胱と大脳の繋がりが発達していることを表します。

(3)オムツの渇きを確認し、おしっこが2時間程度の間隔で空いている。

(4)トイレまで歩く、洋服を脱ぐ、トイレの便器に座る、洋服を着る、など一連の動きができる。

■トイレットトレーニングの心得4つ

トイレットトレーニングの中で必勝法!というものは残念ながらありません。次のような心得がお子さんに安心感を与えます。

(1)お子さんの発達の様子を見ながら、計画的にトレーニングを開始しましょう。

(2)どんな小さな1歩でも褒めてください。便座に座れただけで構いません。

(3)漏らしても叱らずに次があることを伝えて、お子さんの自信をつけてください。おしっこやうんちが自然に出ることの素晴らしさを伝えてください。

(4)自己主張が強くなる時期はパンツの絵柄、トイレに行く時間など選ばせることで、機嫌を損ねずスムーズに進むことがあります。

■トイレットトレーニングで失敗した際の工夫4つ

生まれてからずっとオムツで過ごしてきたお子さんにとって、オムツを外しておしっこをすることは不安で、ハードルが高い行動です。上手くいかなくて当然ですので、そんな際の工夫を下に紹介します。

(1)尿意が乏しい場合は膀胱の成長を待ちましょう。

(2)水が流れる音やトイレの空間が怖い、姿勢が落ち着かない場合はお子さんが好きな心地よい場所に変えましょう。

(3) 遊びに夢中でトイレが後回しになる場合は、「ここまで終わったらトイレに行こうね」とあらかじめ声かけをしておきましょう。

(4)2-3歳時の膀胱容量は100ml前後です。一気に水分を摂りすぎると排尿間隔も短く、漏らしてしまう原因となります。

トイレットトレーニングは上手くいく日、失敗する日をくり返し、時に親子で疲れてしまう日もあるかもしれません。失敗をくり返す時は一旦お休みをして、前段階に戻ることも大切です。頑張りすぎず、休止時間を楽しみましょう。大丈夫、どの子も皆さん、必ず上手にトイレに行く日は訪れます。

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(小児科医 大沼奈央)



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