小児科オンラインジャーナル

2022.05.18

スクリーンとの上手な付き合い方(2歳未満編)

テレビやタブレットなどのスクリーンが子どもによくないことは分かっているけれど、子どもが夢中になって静かになってくれるのでついつい見せてしまうことってありますよね。

「生後いつ頃からテレビを見せてもいいの?」「言葉の習得のためにもテレビはいいのではないか?」といった疑問について、この記事では2歳未満に焦点を当てて解説します。

■18ヶ月以下のお子さんにはスクリーンを見せないようにしましょう

アメリカ小児科学会の推奨によると、18ヶ月以下のお子さんは原則として、スクリーンタイム(テレビやタブレット、携帯などの画面をみる時間)はゼロにすべきとしています。例外として、遠く離れた家族などとビデオチャットをする時は良いとされています。最近の研究で、18ヶ月以下のお子さんのスクリーンタイムは、睡眠の質の低下、言語獲得の遅れと関連があることが指摘されています。また、この年齢のお子さんは、画面を見ることよりも周囲の人々と触れ合うことによって著しく脳が発達する時期です。

■18ヶ月から24ヶ月まではなるべく1時間までにしましょう

18ヶ月になったらスクリーンタイムを導入しても良いとされています。理想的には1日1時間以内です。テレビやタブレットを置かない部屋を家族のルールとして決めることが望ましいです。特に寝室にスクリーンは置かないようにしましょう。また、食事中に見せることや就寝時間の1時間以内に見せることは避けましょう。食事中のスクリーンタイムは肥満と、就寝時間直前のスクリーンタイムは睡眠の質低下と関連があります。スクリーンはお子さんの「子守り」のためではなく、お子さんと一緒に見て遊ぶ親子の時間のために使いましょう。

■1時間以上見せてしまうなら、せめて教育的な番組を親子で一緒に観ましょう

日々子育てをしている親御さんには、スクリーンタイムゼロあるいは1時間以内がどれだけ難しいことかお分かりだと思います。事実、生後12ヶ月のお子さんのうち92%ものお子さんがが既にスクリーンタイムを始めており、最も早いお子さんで4ヶ月から始めているという研究結果があります。残念なことに理想と現実には大きな乖離があります。約2万人のお子さんを対象にした大きな研究では、スクリーンタイムの長さは言語獲得の遅れと関係があった一方で、質の高いスクリーンタイム(教育番組や親子での視聴)は言語獲得と良い関連があったとも報告されています。つまり、スクリーンタイムは単に悪いことではなく、上手に付き合えばお子さんの言語獲得に良い影響があるかもしれません。

18ヶ月から24ヶ月のお子さんでは、なるべく短い時間(1時間以内が理想!)、教育的な番組を親子で一緒に見ることがスクリーンとの上手な付き合い方です。

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(小児科医 高城大治)



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