小児科オンラインジャーナル

2022.02.02

くしゃみ、鼻水、鼻づまり。花粉症に立ち向かう3つのポイント

毎年やってくる花粉症。春から秋まで様々な花粉が飛びますが、最も多くの人が悩まされるのは春先のスギ花粉です。鼻や眼の症状が強く、日常生活に影響のある人も多いと思います。どうしたら、その症状を最低限に抑えられるか3つのポイントをお伝えします。

■(1)物理的に花粉をブロックする

花粉症は眼や鼻の粘膜に花粉がくっつくことで、反応を起こして眼や鼻の症状を起こします。そのため、そもそも花粉がくっつかないようにすれば症状は出ませんよね。そこで、眼に対しては花粉症用メガネを装着、鼻に対してはマスクを装着すれば花粉をブロックすることができます。もちろん、一日中つけているのは大変なので、外を出歩く時だけでも十分効果はあります。

■(2)自分に合った薬を使用する

物理的な花粉のブロックを試みても、やはり症状が強くて困ります、という場合は薬物治療が必要となります。対応は抗ヒスタミン薬やロイコトリエン拮抗薬の内服、ステロイドの点鼻薬、点眼薬が中心となります。花粉症の薬の内服、と聞くと「眠くなるので困る」という方もいますが、最近の薬は眠くなりにくいものが増えてきています。また、抗ヒスタミン薬はたくさんの種類がありますが、人によって合うものと合わないものがあるので、色々試してみるといいと思います。

■(3)「免疫療法」で立ち向かう

使用する薬を減らしたい、症状を軽くしたい、という希望がある場合にはここ数年で浸透しつつある「舌下免疫療法(SLIT)」がおすすめです。ただし、すべての花粉症に効果があるものではなく、スギ花粉症に対してのみ行うことができます。

具体的な方法は、毎日スギ花粉の抗原を含んだ薬剤を舌の裏に1-2分程度置いてもらい、飲み込みます(吐き出す方法もあります)。

この方法をきちんと実行できれば、成人だけでなく小児もこの治療を行うことができます(一部の薬剤に限ります)。

花粉が飛んでいない時期にも行う年単位の長期的な治療ですが、長く行えば行うほど効果が長続きし、早い人だと開始して次の花粉症シーズンには効果がみられます。

ただし、スギ花粉が飛散する時期(1-6月くらいまで)に初めてこの治療を始めると、服薬後の副作用としてのアレルギー症状が強く出る場合があります。そのため、この舌下免疫療法を開始できる時期は花粉飛散終了後に限られています。

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(小児科医 千葉剛史)



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