小児科オンラインジャーナル

2021.11.17

子どもの便秘は放っておかないで~治療の紹介

子どもの便秘は10人に1人かそれ以上と言われています。「受診をしなくてもそのうち治るだろう」と考えられがちですが、実は便秘症のお子さんは、便をするときに とても痛い思いをしたり、苦しんだりしていることが多いのです。

今回は、子どもの便秘症についてお伝えします。

■便秘症は放っておくと、だんだん悪くなっていきます

何かのきっかけで便が硬くなり、排便するときに痛い思いをすると、排便するのが怖くなり、「うんちをしたい」と感じても我慢するようになります。すると直腸の中にたまった便は、水分が吸収され、どんどん硬くあるいは大きくなっていきます。そうなると便を出すときにさらに痛みを伴うため、また我慢するようになってしまいます。

この悪循環により直腸にいつも多量の便がたまった状態が続き、便意を感じにくい鈍い腸になり、さらには伸びきったゴムのような腸になってしまいます。鈍く拡がってしまった腸は、数日便がたまってやっと便意を感じるようになり、その頃の便はとても大きくて硬いので、出すのに大変な苦痛をともなうのです。

■便秘の悪循環に陥らないよう、必要に応じて薬物治療を行います

具体的な薬物治療としては、まず浣腸などで直腸にたまった便を出し、腸の中を空っぽにします。そして再び便がたまることがないように、便をやわらかくする薬を飲んで毎日便が出るようにします。

■便秘症治療には食事・生活リズム・運動も重要です

(1)食事:便の量が増えると大腸を刺激して便の流れが良くなります。便の量を増やすには食事をしっかり食べることですが、このとき食物繊維も摂ることが大切なポイントです。

(2)生活リズム:腸管の運動は自律神経が調節しているので、適度な緊張とリラックスした状態をバランスよくつくり、自律神経がうまく働く状態をつくりましょう。

(3)運動:身体を動かすことで排便に必要なお腹の筋肉がきたえられます。

いい排便習慣のためには、生活習慣の改善はもちろんですが、適切な薬物治療も必要です。便秘症はぜひ小児科医に相談しましょう。

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(小児科医 古川真弓)



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