おしゃぶりに関して「おしゃぶりをすると赤ちゃんがとても落ち着く」というポジティブなイメージから、「クセになる、歯並びや噛み合わせが悪くなるなど、悪影響が心配」とネガティブな意見まで、様々なご相談が寄せられています。この記事では、おしゃぶりとの上手な付き合い方をご説明したいと思います。
■おしゃぶりの4つのメリット
おしゃぶりを日常的に使用することに関しては、賛否両論ありますが、まずメリットとして次のようなものが挙げられます。
(1)空腹以外の理由で泣いている赤ちゃんを、なだめたり、落ち着かせられる場合がある
(2)入眠時に使用する場合、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを軽減する可能性がある
(3)早産児や低出生体重児の哺乳能力の発達に、一時的な使用が役立つ場合がある
(4)病院における検査時の鎮痛目的などの医学的な理由で、おしゃぶりが必要となる場合がある
■おしゃぶりの5つのデメリット
一方、生後早期や長期間の使用には、次のようなデメリットが懸念されています。
(1)母乳育児の確立に悪影響がある可能性がある
(2)歯の発達や、噛み合わせなどに悪影響がある可能性がある
(3)中耳炎になるリスクが増える可能性がある
(4)発語の発達に悪影響がある可能性がある
(5)クセになってやめられなくなる場合がある
■おしゃぶりを安全に使うために注意すべき9つのポイント
これらを踏まえ、おしゃぶりと上手に付き合うために、注意すべき9つのポイントを以下にお示しします。
(1)誤飲防止のため、できるだけパーツが分かれない一体型の構造のものを選ぶ
(2)首ひもなどの付属物や、ベビーカーに取りつけるのは、窒息の危険性があるため避ける
(3)亀裂などがばい菌の温床になったり、外れた部品が誤飲や窒息の原因となりえるため、こまめにチェックする
(4)無理やり口に含ませない
(5)医師の指示による鎮痛目的以外で、甘いものをつけて含ませることは避ける
(6)哺乳瓶などと同様に、定期的に滅菌消毒し、清潔を保つよう心がける
(7)入眠時など、赤ちゃんのお腹が空いていないときのみ使用し、授乳や食事の代わりに与えることは避ける
(8)医師の指示がない限り、生後4~6週間以内の、母乳育児がまだ確立していない時期の使用は避ける
(9)生後6ヶ月頃からは、常に使用することは避け、遅くとも2歳半までには完全にやめられるよう促す
■おしゃぶり以外のあやす方法を積極的に
おしゃぶり以外の赤ちゃんをあやす方法は、どれもお子さんの成長発達にとても良い影響を与えることが知られています。直肌の抱っこや、声かけ、歌に合わせて優しく揺らす、マッサージ、一緒に遊ぶことなどは、どれも発達の面で様々な良い効果をもたらします。そのため、おしゃぶりだけでなく、これらの方法も積極的に選択することをお勧めします。
さらに詳しく聞いてみたい方は、アプリメニュー内「産婦人科・小児科相談」より、小児科オンラインの医師にご相談ください。
※電話やLINEのメッセージチャット・音声通話・動画通話で小児科医に相談できるサービスです。
※アプリ会員の方は【無料】で小児科オンラインをご利用いただけます。
小児科オンラインはこれからもお子さんの眼、発達に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 西澤和子)
★小児科オンラインのご利用方法について★
<アプリから、webサイトを開く>
①アプリ画面下のメニューをタップする。
②メニュー内の「産婦人科・小児科相談」をタップする。
③「小児科オンラインへ」を選択。
④注意事項を読み、「注意事項に同意する」にチェックする。
⑤「小児科オンラインを見る」をタップする。
⑥確認メッセージの「移動する」をタップする。
⑦webサイト「小児科オンライン for キッズリパブリック」が表示される。
<予約>
①サイト内の「さっそく相談する(無料)」をクリックする。
②希望の予約日時を選んで「予約する」をクリックする。
※初めて予約の場合、会員登録が必要です。
③予約情報を入力する。
④ユーザ情報を入力する。
※この画面で「ひみつの合言葉」の入力が必要です。
⑤予約内容の確認をする。
⑥予約完了後、予約確認メールが届く。
<当日の相談>
①スマートフォンに、10分前メールが届く。
②予約時間になったら、LINEや電話で小児科医に相談する。
便利でお得なキッズリパブリックアプリのダウンロードはこちら。
もっと見る