小児科オンラインジャーナル

2021.05.07

赤ちゃんはどのくらい寝られればいいの?

生まれたばかりの赤ちゃん、もっとおっぱいを飲んでほしいのに、おっぱいをくわえながらウトウト・・・。そうかと思えば、おっぱいをあげても、抱っこしても、オムツをかえても、泣きやまないこともありますよね。
赤ちゃんのねんね・睡眠についての悩みは、つきないものです。この記事では赤ちゃんの睡眠時間について解説します。

■赤ちゃんは寝ている間に成長します

赤ちゃんは、起きている時間にあらゆる五感を使って成長しています。でも、赤ちゃんが成長するのは起きている時間だけではありません。寝ている間にもぐんぐん成長しています。
睡眠をとっている間、赤ちゃんの頭の中では、神経が成長したり、起きている間に学んだことを記憶として定着させたりしています。
逆に睡眠不足が続くと、イライラが強くなる、ボーッとする、体調に不調が出るなどの影響があります。
赤ちゃんのすこやかな成長のために、睡眠は欠かせないのです。

■目安は0歳なら12時間以上

1日のうちに赤ちゃんが寝る時間について、米国国立睡眠財団(National Sleep Foundation)が推奨する時間は下記の通りです。
● 生後0~3カ月: 14~17時間
● 生後4~11カ月: 12~15時間
● 1~2歳: 11~14時間
● 3~5歳: 10~13時間
● 6~13歳: 9~11時間
もっと寝ているお子さんもいれば、これより少ない睡眠時間のお子さんもいると思います。もちろん個人差はありますし、ご兄弟や、ご両親の仕事の都合などもあります。
できる範囲で、お子さんの成長のために、睡眠時間を確保してあげましょう。

■まとまって寝られなくても心配しないで大丈夫です

お子さんは、およそ40~60分の間で、浅い睡眠と深い睡眠を交互にくり返しています。
睡眠が浅くなったときに、また深い睡眠に入れず、寝つけずに起きてしまうのが、いわゆる「夜泣き」です。赤ちゃんが夜泣きのためまとまって寝られないと、発達に悪いのではないかと心配されるかもしれません。しかし、「生後6か月や12か月のときに、6時間あるいは8時間、連続して寝られないお子さんについて、3歳時点での発達には悪い影響がなかった。」という報告があります。(Uninterrupted Infant Sleep, Development, and Maternal Mood. Pennestri MH, et al. : Pediatrics Vol.142, e20174330, 2018.)
もちろん、できるだけ必要な睡眠時間を確保することは大切です。でも、どうしても夜起きてしまいまとまって寝られなくても、過剰に心配することはありません。
お子さんの成長過程のひとつとして受けとめてあげましょう。

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(小児科医 白井紗良子)



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