小児科オンラインジャーナル

2018.08.28

子どもの発熱時の解熱薬の使い方

発熱を伴う風邪で小児科にかかったあと、「解熱薬の使い方を聞き忘れてしまった」ということはありませんか?今回は、解熱薬によって期待できる効果、また一般的な使い方に関してお伝えします。

【解熱薬は本人の不快感を改善させます】

解熱薬を使用する目的は、本人の不快感を改善させることにあります。風邪の原因となるウイルス自体を減らす効果はありません。解熱薬をいくら使ったからといって、風邪が早く治るわけでもありません。

【発熱で必ずしも解熱薬を使用する必要はありません】

解熱薬の効果は上記の通りであるため、体温を計って発熱があるときに毎回解熱薬を使用しなければいけないわけではありません。発熱があり、かつ本人の不快感がある時(不機嫌、ぐったり、寝苦しそうな様子がある場合)に、解熱薬を使ってあげると良いと思います。夜中にせっかくスヤスヤ眠れているのであれば、わざわざ起こしてまで使う必要はありません。

【「発熱」だけで心配する必要はありません】

お子さんの発熱を心配されるのはごもっともです。ただ、「発熱」のみの症状で過剰に心配する必要はありません。発熱は、体がウイルスや細菌と戦う反応の結果として出ます。たとえ39度の発熱があるからといって、その発熱だけのせいで脳がダメージを受けたり、後遺症が残ったりするわけではありません。そのため、発熱を何が何でもすぐに下げなければと慌てなくて大丈夫です。

また、逆に「発熱はウイルスや細菌と戦っているサインなので、解熱薬を使わない方がいいのでは?」と質問を受けることがあります。そんなことはありませんので、本人に不快感があるのであれば、躊躇なく使用してあげましょう。

【解熱薬の座薬も飲み薬も効果は同じです】

解熱薬には、座薬、シロップ、粉薬、錠剤といった色々な形状があります。「どの形状が効果的ですか?」と質問を受けることもありますが、効果は同じですので、使いやすいもので大丈夫です。吐き気がある場合は、座薬の方が使いやすいと思います。

お子さんの発熱はいつも心配になると思います。基本的に発熱があっても本人がぐったりしていなければ大きな心配はないことが多いです。一方で、不快感があるようであれば、解熱薬を使って少しでも穏やかに休める時間を作ってあげると良いでしょう。

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(小児科医 橋本直也)



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