小児科オンラインジャーナル

2017.05.18

ハチミツは1歳まではNG

離乳食のバリュエーションのために、赤ちゃんにハチミツをあげようとしたことはありませんか?インターネット上のレシピサイトにハチミツを使った離乳食が紹介されていることもありますが、それは大間違いです。ハチミツは1歳の誕生日を迎えるまでは絶対に食べさせないでください。

【1. ハチミツの加工品もNG】

ハチミツには「ボツリヌス菌」の芽胞が含まれていることがあり、これが悪さをします。芽胞とは、強いバリアに守られた状態にあるボツリヌス菌をさします。このバリアは加熱しても壊れないので、蜂蜜そのものはもちろん、加工品や加熱後の蜂蜜も食べさせないでください。

【2. ボツリヌス菌の毒素により死に至ることも】

ハチミツを食べることで芽胞が赤ちゃんのお腹に入り、ボツリヌス菌が増殖し毒素が作られると症状が現れます。しつこい便秘から始まることが多いです。徐々に手足や首などに力が入らないといった脱力症状が進み、ミルクが飲めない、寝返りがうてなくなる、首が座らなくなる、呼吸が苦しそうになるといった状態がみられることがあります。最悪の場合死に至ることもあります。

【3. 万が一食べさせてしまったら「しつこい便秘」や「脱力」を確認】

万が一ハチミツを食べさせてしまっても、何も問題が起きない場合もありますので、まずはあわてず、赤ちゃんの様子を注意深く見守ってください。ボツリヌス菌の芽胞を食べたことによる症状は、食べてから3-30日の間に出ることが多いと言われています。その期間に、脱力や最初の典型的なサインである「3-4日続くしつこい便秘」が出ていないかをよく確認してください。もし、症状がある場合は速やかに病院を受診しましょう。

【4. 1歳を過ぎたらハチミツを食べても大丈夫】

1歳未満でハチミツが禁止されているのは、赤ちゃんのお腹が未熟だからです。1歳を過ぎれば、お腹が対処できるようになるので、問題ありません。
あえてリスクのあるハチミツを赤ちゃんにあげなければならない理由はありません。厚生労働省も1987年に正式に告知を出しています。ハチミツを食べ始めるのは1歳の誕生日以降にしてくださいね。

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(小児科医 橋本直也)



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